カヌー初心者が知っておきたいテクニック!乗るコツ&パドルを操るコツ

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水面を滑るように進むカヌーを思いのままに操作できたら気持ちいと思いませんか?今回はカヤックとカナディアンカヌー、2つの乗り方や漕ぎ方を分かりやすく解説!ぜひフィールドに行く前の参考にしてください。参加すれば楽しめること間違いなしのツアーも紹介します。

パドルで漕いで、川や湖を進むカヌー。1人で楽しむのはもちろん、家族や友達、大切な人と協力して、思い通りに乗りこなせたら面白いと思いませんか?

カヌー体験に参加する際は、インストラクターやガイドがカヌーの扱い方をレクチャーしてくれますが、前もって予習しておけば上達が早まること間違いなし。

今回は、事前に知っておくと役に立つカヌーの乗り方やパドルの持ち方、漕ぎ方について分かりやすく解説します。

まずはカヌーの種類を知ろう!

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カヌーとは「パドルを使って漕ぐ小舟」の総称。大きく分けて「カナディアンカヌー」と「カヤック」の2種類に分類され、その違いは主に使用するパドルにあります。

片側だけにブレード(水かき)が付いている「シングルブレードパドル」を使うのがカナディアンカヌー。両側にブレードが付いた「ダブルブレードパドル」で左右交互に漕ぐのがカヤックです。

カナディアンカヌーは甲板(デッキ)の部分がすべて開いているオープンデッキタイプを主に使用するのに対し、カヤックは座席の部分以外が甲板で覆われているクローズドデッキタイプからオープンデッキタイプまで仕様はさまざまです。

 

カヤックとカナディアンカヌー、それぞれの乗り方

まず最初に、カヤックの乗り方について説明します。

カヤックに乗るときは、はじめにコックピットを押さえて船を安定させ、転ばないように注意しながら、片足ずつ乗り込みましょう。両足をコックピットの中に入れシートに腰を下ろしたら、両膝をカヤックの内側に付けるようにします。

カナディアンカヌーは、前後に2ヶ所座る場所が設置されているのが特徴です。1人で乗る際は、必ず後ろの席に座ってください。正座するような形で椅子の部分に足を入れ膝を広げて両側へ押し当てると、下半身とカヌーとの一体感が高まり、操作しやすくなります。

 

正しいパドルの持ち方

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次はパドルの持ち方について紹介します。

カヤックのパドルを持つ際は、まずシャフト(柄)を握る位置を確認しましょう。シャフトの中央部を頭に乗せ、両肘の角度が90度ほどになるようにバランスを取ります。そのときに握っている部分が理想的な位置です。

利き手はシャフトをしっかりと、反対の手はシャフトが手の中で動く程度に軽く握ります。利き手側のブレードの内側が手前を向くように、反対側のブレードが上を向くように持つのがポイントです。

カナディアンカヌーの場合は、パドルのT字部分を手の平で包むように握ります。反対側の手はシャフトを握ります。手の間隔は肩幅よりやや広いぐらいが一般的です。

 

基本の漕ぎ方

カヌーにはいろいろな漕ぎ方がありますが、まずは前進するための基本的な漕ぎ方を覚えましょう。

 

前進するときに使う「フォワードストローク(ダブルブレード)」

パドルをきちんと持てるようになったら、最後に基本的な漕ぎ方について学びましょう。

パドルを漕ぐ際、膝を胸に近づけるようにして前傾姿勢を取りますが、猫背になって背中が丸くならないよう注意してください。

カヤックで前進するパドルの漕ぎ方を「フォワードストローク」といいます。まず上半身を右前方にひねるようにして右腕を伸ばし、ブレードで水をすくい上げます。ブレードが水をすくい上げる位置は、右足のつま先あたりにしましょう。

上半身のひねりを戻しながら右腕を引き、同時に左腕は肩の高さを維持して前方に押し出すようにします。この動作が「ストローク」ですが、できるだけ長いストロークで漕ぐのがコツ。

ストロークで右手が腰のあたりにくるまで漕いだら、左腕は完全に伸び切るようにしましょう。そして右のブレードを水から引き抜いたら、右の肩あたりまで引き上げ、右手首を手前にひねります。右側と同じ要領で、左前方の水もすくい上げます。

 

カナディアンカヌーで使われる「Jストローク(シングルブレード)」

カナディアンカヌーで多く使われる漕ぎ方が、「Jストローク」です。

パドリングするときはブレードを前に出し、水面にそっと差し込み後ろに引きますが、パドルを漕ぐのが1人の場合、漕いだ側と反対に船の進む方向が曲がってしまいます。それを修正するため、パドルを持つ下の手の親指が自分側になるようにパドルをひねって握ったら、腰のあたりを支点にし、ブレードが船から離れるようにして外側に漕ぎます。

このとき、パドルが描く軌道がアルファベットの「J」の字に似ているため、Jストロークといわれています。

片側ばかりで漕いでいると疲れてしまうので、左右どちらでも漕げるようになるとよいでしょう。「Jストローク」をマスターすれば、片側だけでパドルを漕いでも行きたい方向に進めるようになります。

 

初心者向けツアーに参加して効率的に学ぼう

パドルの使い方やカヌーの操作方法などについて正しく学べるカヌーツアーは、初心者にとって心強い存在!ここからは、関東で体験できるビギナー向けのカヌーツアーを紹介します。すべて小さい子供から参加可能なので、家族で一緒に楽しむのもおすすめですよ!

 

1.四万ブルーは「眺める」よりもカヌーで「入る」が正しい!?|群馬県

まさに眼福!鮮やかなターコイズブルーの湖面をもつ四万湖は、その神秘的な光景をひと目見ようと遠方からも訪れる人が絶えない群馬県の人気景勝地です。

せっかくなら、眺めるだけではなく湖に入ってみませんか!?ご紹介する“四万湖半日カヌーツアー”は、四万ブルーの水面を存分に眺めながら、さらには湖に集まってくる鳥や動物まで観察してしまおうというぜいたくなツアーです。

3歳から参加OKなので、最高のシチュエーションで子供をカヌーデビューさせてみては?

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2.子供もワンちゃんもみんな一緒にカヌー体験!|栃木県

栃木県を代表する観光地、那須塩原。豊富な自然と温泉、趣向を凝らした数々のテーマパークがあるなど、まるで観光地の優等生のような那須塩原で、あえてカヌー体験というのも面白いかもしれません。

「Nature Planet(ネイチャープラネット)」が主催する“板室(いたむろ)ダム湖カヌー体験ツアー”の舞台は那須高原に近い、那珂川本流にある板室ダム湖。透明度の高い湖は周囲を山々に囲まれ、観光地にはない静寂があります。

流れの緩やかな湖はパドル操作がしやすく、初めての人でも無理なく水上散歩を楽しめます。3歳から70歳まで参加可能、さらにワンちゃんもOKなので、誰一人留守番することなく一緒に楽しめますよ!

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3.都会でカヌー!水上から眺める東京スカイツリーは格別|東京都

都内でカヌー体験をするなら、「Outdoor Sports Club ZAC(ザック)」主催の“東京スカイツリーカヌーツアー”がおすすめ。都心の川面からの眺めは思い出に残ること間違いなしです!

ツアーには4歳から参加でき、ガイドがカヌーの扱い方を丁寧に教えてくれるので、初心者はもちろん子供と一緒に参加する人も安心して体験できます。

旧中川に架かる6つの橋をカヌーでくぐっていくと、東京下町のシンボル・東京スカイツリーが現れます。春の桜や初夏の新緑、秋の紅葉と、一年を通して移り変わる景色とスカイツリーの組み合わせは見ものです。シラサギやカワウなどの水鳥を観察できるのもポイント!リピーターの人には、都会ならではの夜景を楽しめる“東京スカイツリーカヌー夜景ツアー”もおすすめです。

集合場所は、JR「新宿」駅やJR「東京」駅などの主要駅から電車で約30分の都営地下鉄新宿線「東大島」駅から徒歩約8分の場所にあり、気軽にアクセスできるのも魅力です。

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4.豊かな自然が残る奥多摩で気軽にカヌー体験!|東京都

都心から電車で約2時間で行ける便利な場所にありながら、東京とは思えないほどの大自然が残る奥多摩。そんな奥多摩では「ぼちぼちアドベンチャーすその」が“カナディアンカヌーツアー”を開催しています。

ツアーの舞台となるのは渓谷に囲まれた白丸湖。風の影響を受けにくく波が穏やかな湖なので、初心者でも安心して練習できます。フレンドリーなガイドが丁寧にレクチャーしてくれるので、あっというまに上達できるかもしれません。

湖上散歩では爽やかな風を肌で感じながら、美しいロケーションをとことん満喫しましょう。鳥の鳴き声や風の音をBGMに、優雅な時間を過ごせますよ。

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5.透明度抜群の本栖湖を爽快にクルージング!|山梨県

富士五湖のひとつである本栖湖は、本州トップクラスの透明度を誇る湖。藍色からエメラルドグリーンに変化する湖面のグラデーションが美しく、カヤックからの眺めは格別です。

「アクアトレイル」主催の“本栖湖カヤック体験”では、絶好のロケーションの中でカヤックをたっぷり楽しめますよ。

川のように流れが急な場所がないので、初心者や子供も気軽に体験できるのがポイント。天気が良く波が穏やかな日なら、千円札の裏側に描かれた逆さ富士を拝めることも!暑い日はカヌーから湖に飛び込んで、湖水浴を楽しむのもいいですね。

ツアー中にはドリンクとお菓子でひと休みする時間もあり、ぜいたくな気分を味わえますよ。保護者と同乗で2歳から参加できます。

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カヌーをするときの服装は?

カヌーのような水上のアクティビティでは、水に濡れることを想定して服装を選ぶことが大切です。水しぶきを浴びるだけではなく、万が一転覆して水の中に入ってしまうこともあるので、水分を含んで動きにくくならないような素材を選びましょう。

避けた方がいい素材としては、綿。濡れると水分を含んで重くなるだけではなく、速乾性がないので体温を奪ってしまいます。体が冷えた状態ではパドル操作も十分にできないので、綿素材は極力避けましょう。おすすめなのは化繊素材です。ナイロンやポリエステルなどの素材を使用したウエアは速乾性があり軽いので、水上のアクティビティにぴったりです。

夏場は水着の上に化繊素材のTシャツやハーフパンツなどでOKですが、日焼け対策としてラッシュガードやレギンスなどを着用するとよいでしょう。天候が変わりやすく少し肌寒い春や秋であれば、防寒対策としてフリースやウインドブレーカーがあると安心です。(写真/PIXTA)

 

カヌーの基礎を身につけて水上散歩を楽しもう!

カヤックもカナディアンカヌーも、場所を選べばほぼ通年で楽しめるアクティビティなので、趣味にするにはぴったりです。気になるツアーがあれば、この記事で予習してぜひ参加してみてください!

休日の便利でお得な遊び予約サービス「アソビュー!」では、全国各地のカヌー・カヤックの初心者向けツアーを掲載しています。まずは近くに体験ツアーがないか、ぜひチェックしてくださいね。

(編集部注*2020年3月2日に公開された記事を再編集したものです)

※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。

 

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