皇居の観光ならどこがおすすめ?皇居一般参観コースや東御苑内の見どころを紹介

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天皇皇后両陛下のお住まいや宮内庁庁舎、自然豊富な庭園などがある皇居。お花見や皇居ランといった文化も広く知れ渡っており、観光客にも馴染み深い東京のシンボルです。しかし、「ほかにはどのような施設があるのか」「そもそも中に入れるのか」など、疑問を抱いている方もいるでしょう。今回は事前申込みおよび当日受付が必要な皇居ツアー「皇居一般参観」と、一般公開エリア「皇居東御苑」に行ってきました!実際に皇居を訪れて歩き尽くした私が、各スポットの見どころや魅力について徹底解説します。

皇居ってどんなところ?

東京屈指の観光名所として人気の皇居では、自然散策や史跡巡りなどを楽しむ観光客の姿が見られます。

その歴史は古く、かつては徳川幕府の居城(江戸城)として使われていました。明治天皇以降に歴代天皇のお住まいとなり、現在に至ります。

風情ある景色が楽しめることもあり、皇居外周は皇居ランナーに人気!お花見の季節には、皇居の堀に沿って歩いた先にある「千鳥ヶ淵ボート場」で、満開のお花見を楽しむ人たちで賑わっています。

 

皇居の一般参観コースに参加してみました!

皇居は普通に観光しても楽しいですが、内部までじっくり見たいなら「皇居一般参観コース」に参加するのもおすすめです。

皇居一般参観コースとは、担当ガイドの解説を聞きながら皇居の内部を巡る皇居ツアー。徳川将軍の居城だった時代に造られた濠(ほり)や門、石垣、櫓(やぐら)などを見学できます。

午前と午後の2回開催され、参観時間は約1時間15分ほど。コロナ禍以前の令和元年には年間140,656名の参観者が訪れ、そのうち半数以上が外国人。海外の観光客からも注目されているツアーなんです。

日本語・英語・中国語・韓国語・フランス語・スペイン語の6言語に対応した宮内庁参観音声ガイドアプリもあるので、事前にダウンロードしておくとより楽しめますよ!

 

・参観コースは「桔梗門」からスタート

集合場所は桔梗門(ききょうもん)前。普段は通れない門なのですが、皇居一般参観コースの方はこちらから中に入れます。この桔梗門は江戸時代に造られたもので、名前の由来は、この場所に最初にお城を造った太田道灌が桔梗を家紋にしていたためといわれています。

敷地内から見る桔梗門はとても立派な姿。ちなみに桔梗門の右側奥には石垣が連なり、よく見ると円の中に十字が描かれた石の刻印があるので、ぜひ探してみてくださいね。こちらの刻印は、どの大名が工事を分担したのかを示す意味があったと考えられています。

 

・参観者の休所「窓明館」

窓明館(そうめいかん)は参観コース前の説明を受ける講堂のような場所です。参観者は桔梗門から入るとすぐに窓明館の前でセキュリティ検査を受け、その後館内へ通されます。館内のテレビモニターには皇居や皇室に関する映像が流され、それを観ながら時間まで待機します。

窓明館の前には、旧枢密院(すうみついん)と呼ばれる西洋風の建物があります。1921(大正10)年に枢密院の庁舎として造られ、現在は皇宮警察本部の庁舎として使用されています。

枢密院はかつて天皇陛下の最高諮問(しもん)機関だった組織であり、現在の国会議事堂のモデルになった建物といわれています。ツアーでは紹介されない建物ですが、気になる方はチェックしてみてくださいね。

 

・現存する貴重な遺構「富士見櫓」

さてここからは、いよいよ参観ツアーのスタートです。

最初は桔梗門の脇にある通りを進みます。曲がった道のあたりに、小さなお城のような建物を発見!こちらは江戸時代の江戸城本丸の南隅に建てられた富士見櫓です。

高さ約16mの櫓で、櫓下の石垣の高さは約15m。1657(明暦3)年の大火で天守や富士見櫓は焼け落ちましたが、1659(万治2)年に再建。天守は再建されなかったため、富士見櫓が天守の役割を果たしていました。どうりでお城のような姿をしているわけですね。

よく見ると石垣が雑に積み上げられているように見えますが、これは「打ち込みはぎ」という手法で、伊豆の自然石をそのまま積んでいるそう。関東大震災でも崩れない堅牢さを誇ります。

江戸時代の将軍は、富士見櫓から富士山や品川の海、両国の花火などを眺めていました。今では周囲に高い建物が多くなり、富士山は見えなくなってしまいました。江戸時代の江戸城にはいくつもの櫓が建てられましたが、三重屋根の櫓で現存するのはこちらのみ。とても貴重な櫓です。

 

・堂々とした姿と建築様式が美しい「宮内庁庁舎」

富士見櫓から先に進むと、宮内庁庁舎があります。1935(昭和10)年に完成した建物で、宮内庁に勤務している方が出勤しているとのこと。クラシカルな外観と完成された建築美が見どころです。

 

・新年一般参賀でお馴染みの「宮殿東庭」

新年一般参賀や天皇誕生日一般参賀の際には、天皇皇后両陛下のお手を振る姿がテレビなどに映し出されたのを観たことはないでしょうか。その場所こそがこちらの「宮殿東庭(きゅうでんとうてい)」。この一般参賀の日には、誰もが皇居正門を通って、この場所から両陛下のお姿を見られるのです。この広場には、なんと1度に2万人が入れるそうですよ。

天皇皇后両陛下が見られるのは、廊下の中央あたり。有田焼でできた黄色い照明灯の間にあるベランダに出られて、お祝いを受けられます。テレビで観ると、とても高い場所からお手を振られているように見えますが、実際の位置は2階。思ったよりも身近な場所から手を振られているのです。

ちなみに手前側に見える長い棟は長和殿という棟で、全長は約160mあります。宮殿自体はこの奥にもあり、中庭を挟むようにカタカナの「ロ」の字に造られた部分(※長和殿もこの一部)と、その奥にある「表御座所」などで構成されています。長和殿から一番奥にある表御座所までは、約150mあります。

長和殿と平行して建つ正殿は、床が一際高く造られた格式の高い棟。松竹梅の部屋があり、松の間では内閣総理大臣や最高裁判所長官の親任式などの行事が行われる場所です。さらに奥に連なる表御座所は、天皇陛下が御公務を行う部屋などがあります。

長和殿の奥の棟の屋根には、鳥の姿がありました。中国の伝説の鳥「瑞鳥(ずいちょう)」で、反対側の屋根と対になっています。瑞鳥はめでたいことが起きる前兆を表す縁起の良い鳥なので、忘れずに確認しておきたいポイントです。

宮殿の南側には「宮殿南庭」があります。小川が流れる和風の庭園で、宮殿東庭から見える大きな2つの丸い刈込みは「南庭の大刈込み」と呼ばれています。約22~24種類の樹木を合わせてできたもので、ツツジやサツキ、ツバキの種類が多く見られます。高いところでは最大で約6mほどあり、形を整える際は、中側と外側にハシゴを組んで手作業で行うそうです。

南庭の横にある南車寄せは、主に各国の大統領や大使の方が利用される玄関。国賓が見えた際に両陛下がお出迎えになるのもこちらの玄関です。11月3日の文化の日に行われる「文化勲章親授式」の記念写真は、南車寄せを背景にして撮影が行われます。

 

・折り返し地点となる「正門鉄橋(二重橋)」

さらに進むと、「正門鉄橋」が現れます。江戸時代にはこの場所に木の橋が架かっていました。しかし当時は今のように高い場所に橋を架ける技術がなかったため、低い位置に木の橋を架け、その橋の上に橋桁を組んでさらに橋を架けていたそうです。そのため「二重橋」と呼ばれるようになりました。

新年一般参賀・天皇誕生日一般参賀や、国賓などの外国賓客を迎える際は、こちらの橋を渡って宮殿東庭に入ります。普段は使われていない橋を散策できるのも、このツアーの楽しみのひとつ。ちなみに橋の両側にある丸っこい外灯は「すずらん灯」と呼ばれ、年末年始には美しくライトアップされます。

 

・白くて美しい造形が見どころの「伏見櫓」

正門鉄橋の上から宮殿側を見ると、白い壁が印象的な「伏見櫓」が見られます。青い空と緑に映えるとても美しい櫓。京都の伏見城にあった櫓を解体して移設したという言い伝えがあります。ここまで来たら折り返して、ふたたび長和殿のほうに戻ります。    

 

・内閣総理大臣の親任式後の撮影スポット「北車寄」

長和殿の右側を曲がると、もう1ヶ所の玄関「北車寄」があります。北車寄は宮殿で実施される行事に参列する人が利用する玄関です。

新内閣が誕生し、内閣総理大臣の親任式が行われたのちに撮られる記念撮影スポットがこちら。入口前の黄色い絨毯が敷かれた階段で撮影するのが恒例となっています。

皇居というと遠い世界のことのように思いますが、「実はあの記念写真はここで撮られていたのか!」と新しい気づきがあると、より身近に感じられますね。

 

・四季の自然を感じる小道「山下通り」

紅葉山という山の下を通る坂道「山下通り」には、色とりどりの樹木がいっぱい。ガイドさんによると、坂を下ってから振り返って撮影するとよりきれいに撮れるそうですよ!

江戸時代の紅葉山の上には、徳川家康を祀る東照宮が建っていました。現在の山上には「紅葉山御養蚕所」があります。参観コースからは見えなくて残念なのですが、こちらは皇后陛下が毎年蚕(カイコ)を育てて繭を出荷し、翌年のために蚕の卵を採る作業をされている場所なのです。

 

・見ごろには大輪の蓮の花が咲き乱れる「蓮池濠」

毎年夏になると大輪の蓮の花が見られる「蓮池濠(はすいけぼり)」。一面が緑と蓮の花で埋め尽くされる風景は圧巻!どうしても見たい方は見ごろのシーズンを狙って訪れましょう。

石垣の上には、かつて江戸城本丸の武器を収めていた白い建物「富士見多聞(ふじみたもん)」が見えます。水面から約20mの高さにあり、見た目には武器が置かれている場所とは思えない造りです。

 

・最後は「桔梗門」に戻って解散!

宮内庁庁舎前を通って桔梗門に戻ったら、参観ツアーは終了です。「皇居ってどんなところ?」という疑問が少しだけ解消され、思わず親近感が湧いてくる参観ツアーでした。

ちなみに宮内庁の方によると、午前中の回のほうが人が少なく、ゆっくり見られるとのこと。午前中に皇居参観をして、午後からは皇居東御苑を散策するなんて過ごし方も楽しそうですね。

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