台湾旅行の定番・台北観光をひと通り楽しんだなら、次はローカル列車に揺られて少し遠くへ出かけてみませんか?台北駅からわずか約40分、瑞芳駅で小さなディーゼル列車に乗り換えると始まるのが「平渓線(へいけいせん)」の旅です。
老街でのランタン上げから100匹以上の猫たちが暮らす猫村まで、駅ごとにまったく異なる表情を見せてくれるのが大きな魅力。本記事では、平渓線へのアクセス方法から、絶対に外せない駅・グルメ・体験まで、平渓線を120%楽しむための情報を徹底解説します。
※最新情報は公式サイトをご確認ください。
【最新・基本情報】台北から約40分で別世界!平渓線へのアクセスとお得な切符
台湾でローカルな体験を満喫したいなら、大自然とレトロな街並みが織りなす「平渓線(へいけいせん)」の鉄道旅がおすすめです。台北の都会の喧騒から少し足を延ばすだけで、驚くほどノスタルジックでフォトジェニックな世界が広がっています。難しそうに感じるアクセスも、実はとてもシンプル。まずは、旅のスタートダッシュを決める基本情報とお得な切符をご紹介します。
台北駅から瑞芳(ルイファン)駅での乗り換え手順
平渓線に向かうときは、まず台北駅から台鉄(台湾鉄道)に乗って「瑞芳(ルイファン)駅」を目指しましょう。台北駅から瑞芳駅までは、特急にあたる「自強號」なら約40分、各駅停車の「區間車」でも約50分(40元)で到着します。指定席の自強號なら快適に座って移動でき、區間車なら悠遊カード(台湾の交通系ICカード)をタッチするだけで乗車できて便利です。
瑞芳駅に到着したら、平渓線に乗り換えます。平渓線は電化されていないディーゼル列車。終点・菁桐駅まで、約50分のレトロな列車の旅が始まります。瑞芳駅は九份へのバスの乗り換え拠点でもあるので、駅前には美味しいグルメもいっぱい!乗り換え時間を少し長めにとって、腹ごしらえをしてから平渓線に乗り込むのもツウな楽しみ方です。
平渓・深澳双支線一日周遊券(80元)
平渓線の複数の駅で途中下車して、観光スポットを網羅したいという方には「平渓・深澳双支線一日周遊券(1日乗車券)」がおすすめです。80元(約400円弱)で、八斗子駅〜菁桐駅間が1日乗り降り自由になり、コスパよく移動を叶えられます。いちいち切符を買う手間もなくなるので、タイムロスを防げるのが大きな魅力です。1日乗車券は台北駅や瑞芳駅の窓口で購入できるため、窓口で「Pingxi Line One Day Pass」と伝えてみましょう。
【絶対外せない必見駅】ランタン上げや猫村など厳選4駅
平渓線には魅力的な駅がたくさんありますが、「どこで降りればいいの?」と迷ってしまう方も多いでしょう。そこでまずは、絶対に立ち寄るべき王道の4駅をピックアップしました。スリル満点のランタン上げ、可愛い猫たちとのふれあい、エモーショナルな木造駅舎など、駅ごとにまったく違う表情を見せてくれるのが平渓線の醍醐味です!
十分駅(シーフェン)
線路スレスレ!名物の天燈上げ体験
平渓線沿線の中でも特に人気を集めるのが「十分(シーフェン)駅」です。線路の両脇ギリギリには「十分老街」が広がっており、お店の軒先スレスレを列車が警笛を鳴らしながらすり抜けていく光景を楽しめます。列車が通り過ぎた後の線路上は、「天燈(ランタン)上げ」の会場へと早変わり!願い事を書き込んだ大きなランタンを、自分たちの手で大空へ放つ体験は一生の思い出になること間違いなしです。ランタンは色によって「健康」「恋愛」「金運」など叶えたい願いが異なり、約200元(1色)から体験できます。
| 住所 | 新北市平溪區十分里十分街51號 |
| アクセス | 台北駅から台鉄で瑞芳駅へ、平渓線に乗り換えて十分駅下車 |
| 営業時間 | 24時間(店舗により異なる) |
| 定休日 | なし |
| メニュー・料金 | ◎駅構内:無料 ◎ランタン上げ:1色200元〜 |
猴硐駅(ホウトン)
100匹以上の猫が出迎える癒しの猫村
「猴硐(ホウトン)駅」は、100匹以上の猫たちがのびのびと暮らす「猫村」として有名な駅です。昼寝をしたり人にすり寄ったりと、村のあちこちで愛らしい猫たちを見られ、旅の疲れも一気に吹き飛びます。猫をテーマにしたカフェやショップも充実しており、まさに猫尽くしの幸せ空間です。夏の猛暑日や雨の日は猫たちの出没率が下がるので、涼しい時間帯や晴れた日を狙って訪れると良いでしょう。また、駅の反対側にはかつて石炭の集積場だった「猴硐煤礦博物園區」があり、台湾の炭鉱業の歴史を感じることもできます。
| 住所 | 新北市瑞芳區猴硐柴寮路70號 |
| アクセス | 台北駅から瑞芳駅または猴硐駅へ直通、あるいは瑞芳駅で乗り換え猴硐駅下車 |
| 営業時間 | 04:00〜24:00(列車の運行時間に準ずる) |
| 定休日 | なし |
| メニュー・料金 | ◎駅構内:無料 |
菁桐駅(ジントン)
台湾に4つだけ!ノスタルジックな木造駅舎
平渓線の終着駅「菁桐(ジントン)駅」は、1929年に建てられた白い木造駅舎。台湾に現存する日本式木造建築の駅舎はわずか4つしかなく、国家三級古跡にも指定されている貴重な建物なんです。駅前の商店街にはノスタルジックな雰囲気が漂い、線路沿いの柵には「竹筒」が無数に掛けられています。「竹筒」は、願い事を書いた竹筒を吊るす菁桐ならではの風習。緑豊かな山間に佇む古い駅舎と、願いが込められた竹筒の風景はなんとも美しく、終点まで足を運ぶ価値は十分にありますよ!
| 住所 | 新北市平溪區菁桐里菁桐街52號 |
| アクセス | 台鉄平渓線・瑞芳駅から約50分、菁桐駅下車すぐ |
| 営業時間 | 24時間(店舗により異なる) |
| 定休日 | なし |
| メニュー・料金 | ◎無料 |
平渓駅(ピンシー)
頭上を列車が走る鉄橋とレトロ老街
平渓線の名前の由来にもなっている「平渓(ピンシー)駅」は、古い街並みがたまらないフォトジェニックな駅です。駅前の「平渓老街」は、曲がりくねった細い坂道になっており、両脇には素朴な小吃(ローカルフード)の屋台や雑貨店がずらりと並んでいます。川にかかる平渓橋では、ガタゴトと音を立てて列車が走り抜けるダイナミックなシーンを見られ、鉄道ファンから人気を集めています。
| 住所 | 新北市平溪區平溪里中華街12號 |
| アクセス | 台鉄平渓線・平渓駅下車すぐ |
| 営業時間 | 24時間(店舗により異なる) |
| 定休日 | なし |
| メニュー・料金 | ◎無料 |
【絶景ネイチャースポット】大自然に癒やされる平渓線の見どころ1選
基隆河の豊かな水と深い緑が織りなす大自然も、平渓線の大きな見どころ。心地よいマイナスイオンをたっぷり浴びて、心身ともにリフレッシュできる絶景スポットを紹介します。
十分瀑布(シーフェンプープー)
落差20mのド迫力!マイナスイオンの宝庫
十分駅から徒歩で約30分の場所に位置するのが、台湾最大級の規模を誇る「十分瀑布」です。落差20m・幅40mというダイナミックな名瀑で、台湾のナイアガラと称されるほどの圧倒的な迫力を誇ります。水量の多い季節に訪れると、轟音とともに水しぶきが舞い上がり、マイナスイオンを全身で浴びられるのが魅力です。滝までは少し歩きますが、美しい渓谷の景色を眺めるだけでも良いリフレッシュになるでしょう。
| 住所 | 台湾新北市平渓区乾坑10号 |
| アクセス | 台鉄平渓線・十分駅から徒歩約30分 |
| 営業時間 | 夏季(6月〜9月) 9:00~18:00(最終入場時間は17:30) 夏季以外(10〜5月)9:00~17:00(最終入場時間は16:30) |
| 定休日 | なし |
| メニュー・料金 | ◎無料 |
| 公式サイト | 十分瀑布 公式サイト |
【グルメ&スイーツ】名物パイナップルケーキと癒やしの猫カフェ3選
平渓線沿線や乗り換え拠点の瑞芳駅周辺には、見た目も可愛いスイーツや美味しいグルメが目白押しです。お腹も心も満たされる厳選の3スポットを紹介します。
台鉄弁当(駅弁)
散策のお供に!ローカル鉄道の駅弁
台湾鉄道で旅をするなら、「台鉄弁当(駅弁)」を購入しましょう。台湾鉄道が経営する弁当屋「臺鐵便當本舗」では、パイコー弁当やポークリブ弁当など台湾ならではのお弁当がたくさん!臺鐵便當本舗の店舗は台北駅を中心に多数展開されているので、瑞芳駅へ向かう前に購入するのがおすすめです。台湾鉄道・平渓線の車内は飲食OKとなっていますが、週末や時間帯によっては観光客で大混雑するため、車内でゆっくりお弁当を広げるのは難しいことも。そんな時は無理をせず、駅のベンチや景色の良い公園などで、ピクニック気分で味わうのが良いでしょう。
| 住所 | 台湾台北市北平西路3号(台鐵便當本舗 台北駅) |
| アクセス | 台湾鉄道「台北駅」1階 西3門から入ってすぐ |
| 営業時間 | 8:30~19:30 |
| 定休日 | なし |
| メニュー・料金 | メニューによって異なる |
艾妮西點烘焙(アニーベーカリー)
猴硐名物!キュートな猫形パイナップルケーキ
猫村として有名な猴硐駅を訪れたら、「艾妮西點烘焙(アニーベーカリー)」でお土産をチェックしてみましょう。看板商品は、見た目も可愛すぎる「猫形パイナップルケーキ」!猫のつぶらな瞳を黒ゴマやチョコレートで表現しており、食べるのがもったいなくなるほどの愛らしさです。少量からでも組み合わせて買えるので、自分用のおやつにも、友人へのバラマキ土産にもぴったりでしょう。
| 住所 | 新北市瑞芳區柴寮路38號 |
| アクセス | 台鉄平渓線・猴硐駅下車すぐ |
| 営業時間 | 11:00〜18:00 |
| 定休日 | なし(要確認) |
Walk and Taste漫嚐‧咖啡
看板猫がいる眺めのいいカフェ
猴硐にある「Walk and Taste漫嚐‧咖啡」は、歩き疲れた体を休めるのにぴったりな癒やしスポットです。お店に入ると、看板猫の「阿柑(アガン)」ちゃんがお出迎え。肉球型のマシュマロやクラブサンドなどを味わいながら、ゆったりとカフェタイムを満喫できます。
| 住所 | 新北市瑞芳區柴寮路225號 |
| アクセス | 台鉄平渓線・猴硐駅から徒歩約7分 |
| 営業時間 | 11:00〜17:00(土・日曜は〜18:00) |
| 定休日 | なし |
| メニュー・料金 | ◎肉球型マシュマロ:1瓶200元~ |
【最強モデルコース】平渓線+九份を1日で大満喫する王道プラン
ここからは、台湾の人気エリアである平渓線と九份を1日で満喫する王道プランを紹介します。
08:30|台北駅を出発
台鉄便當本舗で駅弁を購入してから乗車。自強號なら約40分、區間車なら約50分で瑞芳駅へ。
09:30|瑞芳駅で平渓線に乗り換え
1日乗車券を窓口で購入。次の平渓線の時刻を必ず確認してから乗車しましょう。
10:00|猴硐駅で猫村を散策
100匹以上の猫たちと触れ合い、猫村をのんびり散策しましょう。
11:00|Walkand Taste漫嚐・咖啡でカフェ休憩
看板猫に会いながら肉球マシュマロを堪能!時間が合えば、艾妮西點烘焙で猫形パイナップルケーキをゲットして帰るのもおすすめです。
12:30|十分駅へ移動・十分老街を散策
線路スレスレのお店が並ぶ老街を歩きましょう。雑貨を見たり食べ歩きをしたりするのもおすすめです。
14:00|天燈(ランタン)上げ体験
老街でランタン上げを体験。願い事に合わせてランタンを選び、最高の思い出を作りましょう。
15:30|平渓線で瑞芳駅へ戻る
余裕を持って早めに駅へ戻りましょう。
17:00|九份で夕暮れ〜夜景を満喫
瑞芳駅からタクシーまたはバスで移動。夕暮れ時から提灯がともる幻想的な夜景を堪能してください!週末夕方はバスが大混雑するため、タクシー利用がおすすめです。
20:00|瑞芳駅へ戻り台北方面へ
【よくある質問・注意事項】平渓線に乗る前に知っておくべき2つのこと
都会の便利な地下鉄とは違い、ローカル線ならではのルールや事情がある平渓線。せっかくの楽しい旅が台無しにならないよう、出発前に絶対に押さえておきたい注意事項をQ&A方式でまとめました。安全第一で、最高の思い出を作りましょう!
平渓線の運行間隔は、基本的に「1時間に1本程度」しかありません。散策に出発する前や、駅に到着したタイミングで、必ず「帰りの列車の時刻」をチェックしておきましょう。
十分駅周辺では、線路のスレスレにお店が並び、地元の人が日常的に線路を横切っていたり、観光客が線路の上でランタンを上げていたりと、日本では考えられない光景が広がっています。しかし、本来は「線路内は立ち入り禁止」が原則です。列車が近づいてくると大きな警笛が鳴り響くので、速やかに線路から離れ、安全な場所へ避難してください。
平渓線のローカル旅で、レトロと絶景を味わおう
平渓線では、ランタン上げから猫とのふれあいまで、いつもとは違うローカルな体験を楽しめるのが魅力です。美味しいローカルグルメやお土産も充実しており、大満足間違いなし!九份とセットで行ける、アクセスの良さも嬉しいポイントです。次の台湾旅行では、都会の喧騒を離れて、平渓線のローカル旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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