真福寺【木喰上人の仏像】

基本情報

文化元年（1804）、長岡市小国の真福寺を訪れた木喰上人は、仁王尊の巨像を一木造りで彫り上げた。1本のケヤキの木から作られた、阿形（あぎょう）と吽形（うんぎょう）はそれぞれ2m40cm余りもの高さがあり、木喰仏の中でも最も量感あふれるものだ。 固いケヤキを使っているにも関わらず、87歳の木喰上人は10日間あまりでこの2体を完成させたという。 百貫以上もの木を相手になぜ一人でできたのか、未だ謎だが木材を池に浮かべてくるくると回しながら彫ったという伝説もある。 その表情は一般的な仁王とは印象が違い、どことなく愛嬌があり、ユーモラスだ。

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