『【新潟・十日町・スノーシュー】雪積もる森でシロップ採集＆米粉パンケーキ作り体験！』という企画に参加しました。

体験内容は、とても内容の濃いものでした。

まず、スノーシューの靴を履き、歩き方を学んだ後、いざ、森へメイプルシロップの元となるメイプルウォーターを採取しに行きます。
メイプルシロップがとれる楓の木に、小さな穴を開けてそこからメイプルウォーターをとります。メイプルウォーターを1リットルとっても、40ｃｃほどしかシロップがとれないそうです。

しかも、寒暖の差がないとメイプルウォーターが出てこないそうで、本当に自然のたまもののような代物です。
幸い、私たちが参加した日は、前日が寒暖の差が激しい日だったので、沢山出てくれました。

その後、山の中を歩き、動物の足跡や、珍しい木などについて説明を受けました。苔からつららが生えていたり、雪が積もっているからこそある程度自由に歩けたりと、冬ならではの山歩きを楽しめました。

スノーシューが終わったら、取っておいたメイプルウォーターを煮詰めます。煮詰めることによって味が変わっていき、最後は天然の本物のメイプルシロップができあがります。味は、ぜひ体験していただきたいです。

そして、そのシロップをかけていただくのは十日町でとれた無農薬、天日干しで作った米粉のパンケーキです。このパンケーキは、スタッフの方が地域の方と協力して開発したパンケーキの素を使っているのでここでしか食べられません。
山に自生する植物を煮たお茶も頂きました。香りも味もよく、色も美しいお茶でした。

この体験を通して、沢山のことを学べましたが、特に今までの食生活について深く考えさせられました。
それは「甘み」という味覚について。天然の甘みを味わってしまうと、市販の「甘み」が砂糖に頼っていることに気づきます。
自然が作り出す甘みは、その食材がうちに秘めた甘みです。種類によっても違うし、季節によっても全然違います。まさに一期一会の甘みなのです。

自然の中を歩いて、味わい、香りを嗅いだからこそ、今作ったパンケーキやお茶、シロップがいかに自然の恵みをもらっているのか、そして、その食材をえるために、多くの自然が必要であったか、ということを痛感しました。

スノーシューというアクティビティでしたが、最後は、自然への敬意と食への深い感謝につながった体験でした。