静岡観光には外せない日本平ロープウェイ

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静岡県の観光地というと富士山を思い浮かべる人は多いですよね。そしてそんな富士山の景勝地として有名なのが日本平です。かつて日本観光地百選で1位にも選ばれたことのある国の名勝、日本平を楽しむには日本平ロープウェイが便利で、観光名所の久能山東照宮へのアクセスも抜群です。乗車時間は短いですが、眼下に駿河湾も眺めることができます。ここではそんな日本平ロープウェイの魅力や営業時間、アクセス方法などを詳しく紹介していきます。

日本平ロープウェイとは

日本ロープウェイとは、富士山の景勝地である日本平と国宝建造物の久能山東照宮を結ぶロープウェイです。乗車時間はわずか5分と短いですが、駿河湾の景色を眺めながら移動することができます。徳川家康が埋葬されたと言われている久能山東照宮は、駿河湾を臨む標高216mのところに位置していて、絶景が見られることから標高307mの日本平と並ぶ観光名所です。ロープウェイは軽快なガイド付きで、全長1,065mの空中散歩を様々な景色を見ながら楽しめます。ちなみにペット同伴も可能ですが、キャリーゲージに入れる必要があるので忘れないようにしましょう。

日本平から久能山東照宮へ行くためには1,159段の石段を30分かけて登るか、日本平ロープウェイを利用するかになるので、断然ロープウェイの方が便利です。2つのロープウェイで運行していて、ひとつは殿様をイメージした漆黒の「あおい号」、もうひとつがお姫様をイメージした金色の「たちばな号」で、どちらも最大55名乗ることができます。また、ロープウェイ乗り場の隣には恋人の聖地、絆のモニュメントと呼ばれるところがあります。南京錠に2人の名前を書いてかけることで、その愛が永遠に続くと言われていてカップルに人気のスポットです。

嬉しい多種多様なサービス

日本平ロープウェイでは料金の割引のほか、多種多様なサービス券やキャンペーンを行っているのが特徴です。
中部地域共通のロープウェイカードは、ロープウェイのことをもっと知って乗って欲しい、という思いから中部地域で通年運行するロープウェイ会社8社で作っています。日本平ロープウェイでは乗車券購入時に申し出ると、ロープウェイカードがもらえます。カードのサイズや記載してある内容は統一していて、表面にはイメージ写真、裏面には各種データとこだわりの技術について説明がされています。ちょっとした旅の思い出にももらっておくのがおすすめです。

同様にスタンプカードも作られていて、窓口で申し出るとロープウェイカードと一緒にもらうことができます。初乗車日から3年間の有効期限内に、中部地域のロープウェイ8社全てを巡ってスタンプを集めると、いずれか1つのロープウェイ乗車料金が無料になるサービスです。しかも5名分無料になるので、グループやファミリーでの利用にもぴったりです。対象ロープウェイは日本平ロープウェイのほか、アタミ、伊豆の国パノラマパーク、下田、かんざんじ、新穂高、金華山、御在所ロープウェイの8つです。スタンプを集めながらロープウェイ巡りをするのも楽しそうですね。他にもSNSへの写真投稿や、周辺観光施設とロープウェイをセットにしたチケットなどが多数用意されています。

富士山の景勝地、日本平

日本平ロープウェイがつなぐ日本平と久能山はどちらも静岡を代表する絶景スポット、観光名所です。
日本平は富士山の景勝地として有名で、その名称は日本武尊(やまとたけるのみこと)の伝説に由来します。日本武尊が東征の際、草薙の原で野火の難に遭い賊を平定した後、この山の頂上に登り四方を眺めたことから、この名で呼ばれるようになったと言われています。
日本平は駿河湾沿岸付近にある有度山山頂とその一帯で、富士山が駿河湾越しに見え、伊豆半島、南アルプスも見られます。眼下には清水の街並みと清水港が広がっていて、夜は綺麗に輝く夜景が見られます。

山頂は県自然公園にも指定されていて、休日ともなるとピックニックを楽しむ人も見られます。富士山を含む素晴らしい景観から、1950年に毎日新聞社主催の観光地百選で平原の部第1位を獲得し、1959年には国の名勝にも指定されました。1980年、日本観光地百選コンクールでも第1位を獲得するなど、その絶景は一度は見るべき価値があります。さらに2016年には夜景観光コンベンション・ビューローによる日本夜景遺産にも認定されています。

徳川家康ゆかりの観光スポット、久能山東照宮

日本平ロープウェイがつなぐ久能山東照宮は、徳川家康が埋葬されたと言われる場所で名所と呼ばれるところです。家康は晩年をこの地で過ごし75歳で亡くなりましたが、亡くなる直前、家臣たちに自分の遺骨は久能山に埋葬することを遺言のひとつとして残しました。亡くなったあと、ただちに遺骸は久能山に持ち込まれました。そして二代将軍である徳川秀忠は久能山に家康を祀る神社を造営することを命じたのです。大工棟梁には中井正清が指名され、1年7ヶ月かけて建てられたのが久能山東照宮です。
棟梁の中井正清はその生涯で二条城や名古屋城など名だたる建築物を手掛けてきましたが、久能山東照宮は彼の晩年の傑作という点から、2010年に本殿、石の間、拝殿が国宝に指定されています。日本平ロープウェイに乗るなら是非訪れておきたい観光スポットです。

江戸時代から現在に至るまで定期的に塗り替えが行われていて、その度に創建当時の極彩色のきらびやかな色彩、江戸時代の技術の極みが再現されています。2015年には鎮座400年の節目を迎え、多種多様な催し物が企画開催されました。また、敷地内には久能山東照宮博物館があり、主に徳川家康の日常品、徳川歴代将軍の武器武具などが展示されていて、その総数は2,000点を超える充実ぶりです。

久能山東照宮は「静岡の聖地」として毎年初詣場所としても人気が高く、0:00~6:00の参拝した人には縁起物「福箸」が配られるため多くの人が訪れています。

360度パノラマビューが楽しめる施設

日本平ロープウェイと同じように標高300mほどの小高いところから、駿河湾越しに見られる富士山や眼下に広がる清水港、伊豆半島、南アルプスなどパノラマビューを楽しめる場所が日本平夢テラスです。1~3階の展望施設と庭園があり、1階は国の名勝となった日本平の歴史や地形の成り立ち、周辺の観光スポットなどをタッチパネルを利用した展示で説明しています。2階では景色を眺めながらお茶や茶菓子を楽しめるラウンジ、3階では展望エリアがあり全方位で眺望が楽しめるようになっています。天候条件で富士山が見えないときも大型モニターで美しい富士山を見ることができ、その絶景を堪能できます。また、屋外には1周約200mの展望回廊や広い庭園があり、360度素晴らしい景色を楽しめます。

この建物の設計は2020年の東京五輪メイン会場となる新国立競技場の設計を手掛けている建築家、隈研吾氏によるもので、静岡県産の木材がふんだんに使用されています。なんといっても展望エリアや屋外の展望回廊から見える絶景のみならず、独特なデザインながら木材のぬくもりとガラスの解放感を活かしたデザインがポイントです。富士山を含めた周囲の自然景観を壊さないように配慮されています。入館料は無料で、日~金曜日は9:00から17:00まで、土曜日は21:00まで営業しているので、夜景も楽しむことができます。

周辺施設も充実

日本平ロープウェイ周辺には様々な観光スポット、施設があります。久能山東照宮はもちろん、三保松原、静岡浅間神社、特別史跡の登呂遺跡などが定番の観光スポットです。三保松原は清水にある景勝地で、その景観の美しさから日本新三景、日本三大松原のひとつに数えられていて、国の名勝にも指定されています。加えてユネスコ世界文化遺産「富士山、信仰の対象と芸術の源泉」にも登録されています。静岡浅間神社は葵区にある神社で、通称おせんげんさまと呼ばれています。正式名称は神部神社・淺間神社・大歳御祖神社で、これら三社の総称が静岡浅間神社です。歴史が古く、国指定重要文化財、静岡県指定文化財の建造物、美術工芸品も多数存在しています。

特別史跡登呂遺跡は弥生時代の集落・水田跡地で、国の特別史跡に指定されています。調査によって水田や井戸跡、当時の住居や倉庫などの名残が見つかり、他にも農耕や狩猟、漁労など生活のための木製道具や火起こしの道具などが見つかっています。 現在は登呂公園として整備されて住居などが復元されている他、遺跡についての資料が展示してある静岡市立登呂博物館が建てられていて、当時の様子を知ることができます。
日本平山頂付近には日本平ホテルがあり、絶景を楽しめる宿泊施設として遠方からの観光客も多く訪れています。

絶景と地元グルメを堪能できる

ロープウェイで絶景を楽しんだあとは美味しい食事でお腹を満たすのも良いでしょう。周辺では特に日本平パークセンター、ほいほい亭、ザ・テラスなどがおすすめです。日本平パークセンターはロープウェイ乗り場にある露店ですが、品揃えや地元のグルメが味わえるので人気があります。パラソル式のテーブルやイスが並んでいたり、駐車場に列ができるなど、サービスエリアのような雰囲気です。地元グルメとして外せないのが黒はんぺんフライ、桜えび団子でしょう。静岡おでんの具材としても有名な黒はんぺんをその場で揚げて提供してくれるので、熱々サクサクのフライが楽しめます。

展望台付近で食べられるのがほいほい亭のお茶たい焼きです。地元の大井川鐵道沿いに生産されている川根茶を使用したたい焼きで、皮にも餡にも緑茶が使われていてほんのり緑色なのが特徴です。苦味も少なく子供でも食べやすいので、小腹がすいたときにぴったりです。

ザ・テラスはちょっと贅沢したいときにおすすめのホテルレストランです。日本平ホテルにあるレストランで、宿泊していなくても、予約していなくても空きがあれば利用できます。ディナーは高めですが、ランチは2,000円前後で楽しめるのがポイントです。子連れでも楽しめるフレンチレストランなので、ファミリーにおすすめです。

日本平ロープウェイの料金

一般運賃

  • 大人:往復1,100円、片道600円
  • 小人(4~12歳):往復550円、片道300円

年間フリーパス

  • 3,000円(購入から1年間有効)

ロープウェイ往復+東照宮拝観+東照宮博物館入館の3点セット券

  • 大人(高校生以上):1,750円
  • 中学生:1,300円
  • 小学生:800円

日本平ロープウェイの割引クーポン

JAFの会員割引

JAFの会員は会員証を提示すれば10%割引になります。

  • 往復1,100円→990円、片道600円→540円

日本平ロープウェイの営業時間

通常営業時間

  • 夏季(4月1日~10月15日)9:10~17:15
  • 冬季(10月16日~3月31日) 9:10~16:15
  • 元旦は0:00~営業

定休日

  • 無し(天候によって運休の可能性あり)

日本平ロープウェイのアクセス

公共交通機関を利用した場合

バス

  • JR「静岡駅」からしずてつジャストラインバス「日本平ロープウェイ行き」終点「日本平ロープウェイ」で下車すぐ。久能山東照宮側からも利用可能、約40分。

タクシー

  • JR「静岡駅」から日本平ロープウェイまで約4,200円、約30分
  • JR「東静岡駅」「草薙駅」「清水駅「から日本平ロープウェイまで約3,300円、約20分

富士山静岡空港から

  • JR島田駅まで「しずてつジャストライン」バスで約25分
  • JR島田駅からJR静岡駅まで46分。
  • 空港からJR静岡駅まで「しずてつジャストライン」バスで54分。

車を利用した場合
関東方面から

  • 清水ICから、清水日本平パークウェイ経由で約30分。

名古屋方面から

  • 東名静岡ICまたは新東名静岡ICから、静岡日本平パークウェイ経由で約30分。
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