【徹底解説】三菱みなとみらい技術館の魅力とは!航空宇宙ゾーンや海洋ゾーンを体験!

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人気観光地である横浜・みなとみらいにある「三菱みなとみらい技術館」について紹介します。生活の中で知らずに触れていたり、実は話題のニュースの裏に隠れていたりする三菱重工の科学技術が詰まったこのミュージアム。この記事では、三菱みなとみらい技術館が地球上で展開される科学技術が身近に感じられるようになる展示や体験設備がたくさんあることについてまとめています。子どもから大人まで楽しめるこの施設の魅力、見どころや営業時間、料金やアクセス方法などの基本情報についても解説します。

三菱みなとみらい技術館とは

三菱みなとみらい技術館は、みなとみらいの象徴ともいえるランドマークタワーのすぐ向かい側に位置しています。分かりやすくアクセスできる好立地にあるこのミュージアムには、たくさんの科学技術の研究成果と未来への挑戦が詰まっているのです。このミュージアムの主催である三菱重工は陸・海・空と、地球が抱くすべての環境においてその技術力を発揮しています。彼らが、青少年たちの科学への興味の芽を育む目的で作ったのが、この三菱みなとみらい技術館です。

施設内は航空宇宙、海洋、そして交通と輸送、加えて環境とエネルギーという4つのゾーンに大きく分かれています。実物のジェット機の一部や潜水艦などが展示してあり、乗ったり操作を体験したりして遊びながら、難しい仕組みを自然と理解できるようになっているのが、大きな魅力の一つです。理科教室やイベント、そしてワークショップなどが開かれ、時期によってその内容が変わるので何度訪れても毎回楽しむことができるようになっています。

地球体験その1:航空宇宙ゾーン

三菱重工が開発している、国産初となるジェット旅客機「MRJ(Mitsubishi Regional Jet)」のことを聞いたことがあるでしょうか。このMRJの機首から胴体の一部分までの模型が展示されています。世界屈指レベルの快適な乗り心地を誇り、機体は軽量化されていて、省エネ設計で環境に配慮されたエコなジェット機として期待されているのが、MRJです。コックピットに入ってみることもできますし、「MRJフライトチャレンジ」では操縦を体験することもできます。画面でのシミュレーションだけではなく、窓からの景色もまるで本物ように見える本格的なパイロット体験シミュレーターです。また、機内では本物の客席に座ってシートを体感することができます。旅客機として本格稼働する前に話題のMRJに乗ることができるチャンスですから、ぜひトライしてみましょう。

施設に入るとすぐに、「H-2Aロケット」の5メートルほどの模型が展示されていることに気が付くでしょう。ロケットエンジンファクトリーにはこのロケットの新旧2つのエンジン「LE-7」と「LE-7A」が展示されています。エンジンを比較して見ながらロケット開発の歴史について学ぶことができ、その進化の歴史に驚くことでしょう。また、このエリアにも「H-2ロケット」「H-3ロケット」が展示されており、宇宙好き、ロケット好きの人たちの注目を集めています。国際宇宙ステーションから送られてきた映像や、宇宙開発の未来を映像で体感できるフロンティアシアターもおすすめです。

ほかにも、集中力や忍耐力を試して宇宙飛行士としての適性を見るゲームなどもあります。家族や友人グループでトライしてみると盛り上がるでしょう。加えて、国際宇宙ステーションに物資を届ける「こうのとり」をロボットアームの操作によってドッキングさせるゲームもあります。人気のゲームには、順番待ちの列ができていたりして多少時間がかかる可能性がありますので、時間に余裕を持って来訪されることをおすすめします。

地球体験その2:海洋ゾーン

このエリアの見所は、何と言っても「しんかい6500」の模型展示です。実物大のしんかい6500が分解展示されており、仕組みがよく見える状態になっています。しんかい6500は、その名の通り6,500メートルの深海にまで潜ることのできる、世界最高峰の技術で造られた潜水調査船です。いまだに謎の多い深海の世界ですが、しんかい6500の登場により、海底の98パーセントは調査が可能となりました。この潜水船のコックピットも見学できます。しんかい6500を見学した後は、未来の深海調査船「SUPER SHINKAI」で超深海に潜って未知の鉱石探しなどのミッションに挑んでみてはいかがでしょうか。リアルな探査シミュレーションゲームに、大人も子どもも冒険心が盛り上がるでしょう。このゲームはじっくりと楽しめるので子どもたちにも人気で、その分休日などには列ができていることもありますが、待っても遊んでみる価値ありです。

さらに、地球深部を探査する調査船「ちきゅう」の模型も展示されています。ちきゅうは地下エネルギー資源の調査や地震、そして地球の構造や歴史の研究に役立つ調査船として活躍中です。掘削機能があり、それに利用されているドリルも展示されています。ちきゅうの優れた掘削技術を解説する動画も上映されているので、世界最高レベルの掘削マシンの仕事ぶりを目で見て確かめることができる貴重なチャンスです。そして、「しんかいシアター」では自分が作ったシーメカニマルというデジタル生物をモニター上の深海で泳がせることができます。シーメカニマルは、コンピューターパネルをタッチしてボディや機能を選び、それに好きな色をつけて作り上げるというもの。いくつものパターンを作ることができますので、何度もチャレンジする子どもたちで盛り上がっているコーナーの一つです。

地球体験その3:交通・輸送ゾーン

交通・輸送ゾーンは、環境に配慮した生活設備が集まっていて、現在から近未来までの生活環境の中で役立つ科学技術が体験できるエリアです。その一つとして、「ぴったりシティー」と名付けられたスマートシティのジオラマが展開されています。環境配慮型都市とも呼ばれるスマートシティが「どうやってエネルギーを効率的に利用し、生活を便利にするのか」などの仕組みを見ることができるのです。ぴったりシティーの市長、ピッタリーニが各施設の役割や仕組みを説明してくれるので、スマートシティについて楽しく学ぶことができます。「発見!ぴったりシティー」というゲームで、スマートシティを実現するための仕組みがどこにあるのかを探し出すゲームにチャレンジしてみましょう。

ほかにも省エネモデルルームとなっている「ぴったりハウス」には、身近なエネルギーの使い方についてのクイズに挑戦できるコーナーがあります。各ゾーンにシミュレーターが用意されていますが、この交通・輸送ゾーンで体験できるのは電気で走る交通システムである、「ぴったりトラム」の運転です。レールのないところを、センサー技術と電気を利用して走るトラムを運転できます。子どもだけでなく、乗り物好き、メカ好きな大人たちも魅了されるコーナーとして人気です。

地球体験その4:環境・エネルギーゾーン

このゾーンでは現在実際に使われているエネルギーから未来のエネルギーのこと、そして、資源のことからエネルギーの発生方法のことまで知ることができます。すべて映像や実物、模型などを用いて説明されていて、大変分かりやすいです。ここでは、発電技術や方法ごとのメリット、デメリットなどを詳しく知ることができるので、電力について改めて考える良いチャンスとなるのではないでしょうか。各エネルギー資源ごとの発電の仕組みの違いも、よく見ることができます。

ガスによるタービンを使った発電や地熱発電所の様子、そして原子力発電に使用される原子炉格納容器の内部が模型を使って解説されている必見のコーナーです。風力発電のコーナーでは、発電するために使用される直径92メートルにもおよぶ風車ブレードの一部が展示されており、そのスケールの大きさを感じることができます。そのほかにも、世界中で採れるエネルギー資源が世界地図で表示されているコーナーもあり、限りあるエネルギー事情について深く知る良い機会となるでしょう。

地球体験その5:そのほかのエリアとミュージアムショップ

サイエンスプラザやバーチャルツアーステーションというエリアがあります。サイエンスプラザにはトゥモロースクリーンがあり、スクリーンの前で指定されたポーズを取るとそのポーズに合わせた未来の乗り物が現れるという仕掛けです。サイエンスプラザ内のハンズオンコーナーには、科学の原理について一人ひとりが触って試して理解できる仕掛けが設置されています。たった一つの歯車を回すことで、かみ合っているたくさんの歯車を回すことができる仕組みなどがあり、子どもたちだけではなく大人も見入ってしまうでしょう。

そして、この施設の見どころの一つであるバーチャルツアーステーションについてもご紹介します。それは半径7メートル、全幅15メートルの半筒状のVRシアターで、まるで映像の中に入り込んだかのような感覚で映像を見られる特別な空間です。ここでは、航空宇宙から海洋、エネルギーや交通、輸送、さらに環境などに関するさまざまな分野の科学技術を紹介する映像を楽しむことができます。館内を楽しんだ後は出口付近にあるミュージアムショップものぞいてみましょう。人気なのは施設のキャラクターであるテクノくんオリジナルグッズです。そのほか、家でも科学技術を楽しみたい人のための工作キット、船や航空機などの精密模型などもあります。そして、宇宙食や宇宙ペンまでも購入することができるので、お土産にもピッタリです。このショップは入館料を支払わなくても利用できるので、たっぷり遊んで買い物の時間がなくなってしまったら、後から再訪することも可能です。

充実したイベントやワークショップ

展示物以外にもたくさんの魅力的なイベントや、科学に関するワークショップが開かれています。企画展も興味深く、メディアの取材を受けたりしているのでテレビで見たことがある人もいるかもしれません。サイエンスショーでは、理科系大学などから招かれた講師が楽しい実験のショーを見せてくれます。理科実験は毎日行われていますので、足繁く通って子どもたちの科学への興味を育てみてはいかがでしょうか。全体的に小学校中学年以上向けのコンテンツが多いこの施設ですが、未就学児向けの「アソビバ」では科学絵本の読み聞かせや指遊びなども行っています。兄弟で来館する際に、途中で飽きてしまった小さい子の遊び場として重宝です。また、キッズラボでは小さい子ども向けの工作系科学実験をテーマにした取り組みを実践しています。

各イベントによって参加者の年齢制限を設けていますので、事前に公式ホームページの「お知らせ・イベント」から最新のチラシ「イベントお知らせ」を見るなどして確認してください。もっと深く科学について考えたい人には、サイエンスカフェへの参加がおすすめです。講師による講演をベースとしつつ、専門家と共に科学の知識を持っている人同士でテーマについて語り合うことができます。科学の知識を持っている人や、日ごろから科学についての疑問を多く抱いている人は参加してみてはいかがでしょうか。そのほかにも、この施設での楽しみ方としてMRJや各ゾーンの解説付きツアーへの参加もおすすめです。自分たちだけで回って見るのも楽しいですが、詳しい解説を聞きながら理解を深めると違った面白さに気づくことができるでしょう。魅力がたくさん詰まったこの施設、来るたびに新しい楽しみを見つけられるはずです。

三菱みなとみらい技術館の料金

入館料

  • 大人:500円
  • 中高校生:300円
  • 小学生:200円
  • 65歳以上:無料(身分証明を提示)
  • 障がい者と付き添い:無料(手帳を提示)

年間パスポート「Mpass」

  • 大人:1,000円
  • 中・高校生:700円
  • 小学生:500円

三菱みなとみらい技術館の割引クーポン

学童や地域の子ども会などで20名以上の団体利用をする場合、1名につき100円の割引が適用されます。また、横浜市営地下鉄から発売されている「みなとぶらりチケット」(横浜駅からベイエリアを結ぶ市営バスと市営地下鉄の乗り降りが自由となるチケット)を購入した場合も、同様に100円の割引価格で入場が可能です。

  • 大人:500円→400円
  • 中・高校生:300円→200円
  • 小学生:200円→100円

三菱みなとみらい技術館の営業時間

開館時間

  • 10:00~17:00(入館16:30まで)
    ※時期により変動あり

休館日

  • 毎週火曜日(祝日の場合は翌日)
  • 年末年始と特定休館日

三菱みなとみらい技術館のアクセス

公共交通機関を利用する場合

  • JR根岸線「桜木町」駅から徒歩約8分
  • 横浜市営地下鉄ブルーライン「桜木町」駅から徒歩約8分
  • みなとみらい線「みなとみらい」駅から徒歩約3分

車を利用する場合

  • 首都高速横羽線「みなとみらい」ランプ出口よりすぐ

三菱みなとみらい技術館には、同じビルの地下に駐車場があります。この駐車場は特に割引サービスなどがありません。みなとみらい公共駐車場には最大料金設定があるほか、付近には商業施設の駐車場も多いので、そちらに停めて買い物割引を受けるとお得に利用できそうです。

名称:三菱重工横浜ビル有料地下駐車場
住所:〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目3−1
営業時間:7:00~23:00
駐車台数:463台
料金:平日・土日祝共に30分ごとに250円。23時まで最大料金1,500円(土日祝は2,000円)

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