小積エリア
エリアテーマ:鹿に導かれ、私たちを見るとき キュレーター:豊嶋秀樹
牡鹿半島の真ん中あたりに位置する、穏やかな海と山に囲まれた小積エリア。ここでも鹿が重要な役割を果たします。駆除や狩猟で放置されることも多かった鹿を、食肉として適切に処理し、地域資源として大切に活かすために造られたのが「フェルメント」という施設。これを取り巻くように、アーティストたちによる小さな集落が出現します。そこは、鹿が誘う「私たちではない」側の世界。自然界側からの物語が展開されます。
鮎川エリア
エリアテーマ:目をこらす 耳をすます キュレーター:島袋道浩
市街地から車で1時間ほどの、牡鹿半島の南端部にある鮎川エリア。ここでのテーマは「目をこらす 耳をすます」です。復興工事により以前とは大きな変化を迎えようとしている地域で、なくしてしまってはいけないもの、忘れてはいけないもの、未来の人々に届けなくてはならないものを、見つけてゆきます。日々の時間の中で見落としてしまいそうなものを、じっと目を凝らして。奥州三霊場の一つである金華山を望む風景が、その時間を包みます。
網地島エリア
エリアテーマ:ネクスト・ユートピア キュレーター:和多利恵津子・和多利浩一
温暖な気候のため、リゾート地としても人気の網地島。石巻もしくは鮎川から船で渡れば、そこにはユートピアが広がります。国内外からアーティストたちが集合し、地上と天空のはざまを表現。港に着く船を迎える巨大壁画、古墳を持つ庭、島の家々から集められた思い出を売る雑貨屋…RAF2017のメインキュレーターであったワタリウム美術館の和多利恵津子・浩一氏が、このエリアをつくりあげます。
「音楽」:地域やアートと融け合う
期間中は、豊かな自然の中でさまざまな音楽が奏でられます。2019年8月3日(土)・4日(日)には、石巻でオープニングライブが開催。ポストロックオペラ『四次元の賢治 -完結編-』が上演されます。
ビーチでの幻想的なコンサート、みんなで踊る盆踊りなど、地域やアート作品と融合した音楽は、RAFならではのとっておきです。