週末だけ開催する陶芸教室。生活をいろどる器を手作りしよう

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【asoview!×HAPPY OUTSIDE BEAMS】BEAMSスタッフがasoview!で選んだ遊びを体験してレポートします。体験に合わせたファッションとアイテムも要チェック。今回は、北千住にある「Organon Ceramics Studio(オルガノン・セラミックススタジオ)」で陶芸体験をして来ました。

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澤 知佐(B:MING by BEAMS バイヤー)

2012年入社。<B:MING by BEAMS>のバイヤー。
絵を描いたり、刺繍をしたり、手を動かすのが好き。プライベートでは自身でアクセサリーブランドも立ち上げている。

竹内 帆南美(インターナショナルギャラリー ビームス スタッフ)

2012年入社。原宿に店を構える「インターナショナルギャラリー ビームス」のショップスタッフ。
人と動物とビールが好き。

Pickup Leisure


今回体験するプラン

<B:MING by BEAMS>バイヤーの澤です。今回の体験に選んだのは陶芸。器好きの夫の影響もあり、ここ最近陶芸への興味が高まりつつありました。さらに、今回一緒に体験する竹内さんは料理上手!料理と合わせる楽しみに想像を膨らませながら制作できそうだと思ったのも決め手のひとつです。色々な工房があって迷いましたが、ふたり共通でチェックしていたOrganon Ceramic Studioに伺うことに決めました。

Today’s Coordinate&item


今日のコーデ

【右・澤】
陶芸と聞いて真っ先にイメージしたアイテムはエプロン。SUNUSUのリネン100%のエプロンは土で汚れても洗えば綺麗に落ちます。被りタイプなので普段着としても合わせやすく、この日は家から着ていきました。ジャケットはROSCOのもの。朝と夜とで寒暖差が激しい今の季節に羽織物は欠かせません。作業中、鬱陶しくなりそうな髪はコレクションしているビンテージのスカーフで纏めました。シルバーのイヤリングは自作のものです。

【左・竹内】
粘土を触るために腕まくりをした時のことを考えて、seya.のペーパーコットンのニットを選びました。袖筒がたっぷりしているので、たくし上げるとふんわりと弛み、ポイントになります。mame kurogouchiの太ベルトでブラウジングすることで全体の印象を引き締めました。ピアスとペンダントトップはMarie-Helene de Taillacのもの。少しずつコレクションしている宝物です。

 

バッグの中身

【澤】

今日は着替えの服など持ち物が多かったので、NYのお土産で頂いたトートバッグとミニバッグの二個持ち。 こだわりは、保温性が高く通勤時や外遊びの時などいつも持ち歩いているHYDROの水筒。中身は大好きな白湯です。香りの良いCOMPAGNIME DE PROVANCEのハンドクリームはべたつかないのがお気に入り。何でも思いついた時にすぐにメモしておけるよう、MOLESKINのアイデアノートとペンも必需品です。

 

【竹内】

MEHRY MUの小さなバスケットに、必要なものだけ詰め込みました。ミニバッグが大好きで、どこへ行くにも荷物は少なめ。コンパクトでたっぷりと容量があるPB0110の財布が手放せません。陶芸では粘土や水をたくさん触るので、ネイルやハンドのケアアイテムは必須。ukaのバームはネイルとリップの両方に使えるので持ち歩きにも便利です。メイクポーチは持ち歩かないので、その日の気分に合わせたリップスティックを一本バッグに忍ばせます。この日はベルトの色に合わせてブラウン系のリップを選びました。

体験スタート!


静かなアトリエで、感覚を研ぎ澄ます

先生の熟練の手さばきは圧巻。同じようにできるかな…

まずは一連の工程を説明しながら先生がお手本を見せてくださいました。最初は小さな塊だった粘土が、先生の手の中で流れる様に形を変えていく様にくぎづけ+緊張の面持ちな私達です。

水の分量を気にしながら、そーっと、そーっと。

さっそく実践。土はすぐに乾燥してしまうので、こまめに全体を水で潤しながら進めるのが大事なポイントだそうです。滑らかでひんやりした土の感触に癒されます。

最初は手探りで粘土を形づくっていきます

「思っていたよりずっと力が必要でびっくりしましたが、粘土がだんだん器らしくなってきて一安心」(竹内)

まずは粘土の塊にくぼみ穴を開けていきます。粘土は触ってみると思った以上に繊細に感じられ、崩れてしまわないか心配でした。この写真は、「もう少し力を入れて!」と声を掛けていただいても踏み切れずにいた竹内を見かねた先生が、丁度いい力加減を教えてくださっているところ。

「手の力を抜きながら上に伸ばす繊細な作業。苦戦しながらも上手く出来たときは、嬉しくて笑みがこぼれました」(澤)

大まかな形ができたら次は器を縦に伸ばしていく作業です。力を入れすぎて一気に伸ばしてしまうと、ねじれたり切れたりしてしまいます。親指と人差し指に全神経を注ぎながら、集中の時間。

コツをつかむと楽しくなってくる。

「2つ目もおそるおそる……澤さんに見守られながら慎重に仕上げました」(竹内)

2つ目の器づくり。器に残った余分な水分をスポンジで吸い取って、私たちの作業は終了。ろくろから器を剥がす作業は難しいので、先生にお願いしました。

黙々と手を動かす時間が心地よく、徐々に陶芸の魅力に惹きつけられる2人。

3つ目に着手。作りたいフォルムを手の感覚に落とし込むイメージで、理想の作品に近づけていきます。既に2つ作っているので、流れを思い出しながら。

同じ大きさのものを作っていてもそれぞれ形に個性が出ますね。

最後に挑戦したのは、小さめのボウルサイズ。4個目ともなると少し余裕も出てきました。

かわいい作品たちは、どれも捨てがたい。

作った器を並べて眺めてご満悦の表情です。
「自分サイズの丁度良いコーヒーカップがほしい!ということで焼くのは左側の大きめコップに決定」(澤)

最後に4つの中から1つだけ実際に焼きあげる作品を選びます。どれも愛着が湧いてしまって、選ぶのに一苦労。

「ラタトゥイユやポテトサラダを入れることをイメージして、コロンと丸いボウル型を選びました」(竹内)

丸みが足りなかったり、不細工になったり、高さが出過ぎてしまったり……。初めから思った通りにはいかないものですね。この体験では4回チャンスがあるので、反省を生かしながら思い通りの形に近づけていけるのが面白いところ。すっかり夢中になりました。

早朝からの体験だったにも関わらず、終始丁寧に教えてくださった先生とアトリエ前で記念撮影。

今回お伺いしたOrganon Ceramic Studioは都内近郊でアクセスも良く、外壁の緑のカーテンから優しい木漏れ日が溢れる素敵なアトリエでした。

体験を終えて…


 

【澤】

実際に体験する前まで、ろくろを回す行為に静けさや優雅さをイメージしていたのですが、実はとっても集中力を使う体力仕事。それでも、だんだんと手に馴染んで思うようにカタチ付く土の感触に癒される時間を楽しめました。

終わった後は、達成感と安堵感の混じった心地良い疲れを感じたほど。土の塊を”器”という日常に使うカタチに変化させていく陶芸の面白さを体感できました。

【竹内】

楽しみ半分不安半分でスタートした電動ろくろ体験でしたが、先生が細やかにアドバイスをくださったので、安心して楽しめました。できあがりまで約一ヶ月。手元に届いたら、澤さんを招待してお手製の器を使ったホームパーティーを企画中。

当日の作る楽しみだけでなく、使う楽しみが続くというのはものづくり体験の醍醐味のひとつかもしれませんね。

制作した作品


ボウル(竹内作)、コーヒーカップ(澤作)

焼く前に比べると、思っていたより随分と小さくなっていてびっくり。土は焼くと水分が蒸発し、縮むことで強度が増すそうです。釉薬に選んだ白は、どんな料理や飲み物にも馴染んでくれそうな、なめらかな質感。料理やティータイムに使うのがとても楽しみです。

文章:中野亜沙子
写真・編集:井上広宣
取材協力:Organon Ceramics Studio(オルガノン・セラミックススタジオ)

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