京都御所(京都)

京都御所の正式名称は「京都御苑」。東西700m、南北1,300mの広大な敷地を有します。京都御所は1331年から東京遷都までの約500年にわたり、天皇の住まい「皇居」でした。当時は御所周辺に公家の住まいもありましたが、現在は自然豊かな都市公園として整備されています。御所内は2016年から通年公開がスタート。予約なしで見学可能です。天皇の即位式がおこなわれた紫宸殿(ししんでん)をはじめ、清涼殿、小御所、御学問所などをめぐりましょう。
また、二条城は5月15日の「葵祭」、10月22日の「時代祭」の舞台としても有名。どちらも一大歴史絵巻が繰り広げられ、タイムスリップしたような気分を味わえます。
南禅寺(京都)

1291年創建の南禅寺は、日本初の勅願禅寺です。勅願禅寺とは天皇または上皇の発願で国家や皇室繁栄などを祈願して建てられたお寺のこと。日本全国の禅寺のうち、もっとも格式高いお寺です。国宝の方丈、重要文化財の勅使門(ちょくしもん)や三門などの建築物のほか、枯山水庭園の方丈庭園と小方丈庭園も見どころ。意外なポイントは、琵琶湖の水を京都へと運ぶ水路橋として1890年に建造された「水路閣」です。古代ローマの水道橋を参考にしたという、優美なアーチを描く橋脚は一見の価値アリ。近代化遺産として国の史跡に指定されています。
南禅寺は「湯豆腐発祥の地」としても知られています。周辺には湯豆腐のお店がずらり。参拝後は美味しい湯豆腐を食べに行きましょう。