好きに向き合い、自分と向き合う|心と身体をほぐす時間

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座禅
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4月から新しい気持ちで始動するために、3月は"自分"に目を向けてみませんか?好きなことに集中し、没頭していると、プチ瞑想状態になることがあります。日常生活のノイズがそぎ落とされ、心と身体がだんだん緩んでいって、新しい自分、本当の自分と向き合えている感じ。実は以前、とあるお寺で座禅をした後にその辺のお話を聞くことができたので、今日はそれを(簡単に)お伝えします。

 

「頭を空っぽにして、雲一つない青空に。座禅というとそんな風に思われがちですが、実はそれは大きな間違い。雲を消すのではなく、雲があっても気にならないようにするのが座禅です」

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こちらは、京都のとある寺院で座禅体験をした際に、そこの住職に聞いたお話です。座禅といえば「無になること」と思い込んでいましたが、どうやらそれは違うようす。では、座禅とは具体的に何をし、何を求めるものなのでしょうか。

 

「緩める、解く、手放す。これが座禅の目的です。座禅を通して『意識に命をお返しする』ことで、生きているという実感を得られるのです」

 

住職は「現代社会は、人間は頭に支配されすぎています」と警鐘を鳴らします。大人になるにつれて「こうあるべきだ」「こうでなくてはならない」というノイズが大きくなり、心の声が聞こえにくくなっている、とのこと。だからこそ、感覚や意識というものに目を向ける時間、心の声に耳を澄ます時間が重要なのです。

 

そんなことを話しながら、ふと、趣味の時間を思い出しました。「好き」に没頭している瞬間は、座禅をしながら感じた時間と似ているかもしれないな、と。私の場合はサーフィンをしている時やオートバイに乗っている時、あるいは絵を描いている時。「好き」にとことん向き合った後は、不思議と思考がシンプルに整っていることがあります。日常のアレコレを考えていたわけではないのに。

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「人生という荒波でもがいている海の上(日常)から離れ、浜辺(非日常)に身を置くことが大切です。浜辺から海を見てみると、さっきまで翻弄されていた荒波はそれほど気にならなくなり、『こんなに太陽は美しく、風は心地よかったんだ』ということに気づけるのです」

 

なるほど。好きなことに没頭していると、どんどん心と身体が緩んでいき、日常から解き放たれていく感覚がありますが、それは座禅で得られるものと似ています。つまり、「好き」に向き合っている時間は、知らず知らずの間に「自分」と向き合う時間になっているのかもしれません。だとすれば、大切なのは自分にとっての「浜辺=没頭できる好きなこと」を見つけること。もちろん、それがなくても生きてはいけますが、その方が何だか人間らしく、自分らしく、強く生きていけそうな気がします。

 

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