東京都現代美術館を徹底取材!展覧会情報やレストラン&カフェの情報まで【2021年版】

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収蔵作品を紹介する「MOTコレクション」展とは

東京都現代美術館では「MOTコレクション」として、収蔵作品をコレクション展示室にて随時公開しています。年間3〜4の会期に分け、5,500点を超える収蔵作品の中からユニークなテーマに沿ってセレクト。毎回およそ100~200点の作品が紹介されています。
 

『Journals 日々、記す』

会期:2021年7月17日(土)〜2021年10月17日(日)

Chim↑Pomが緊急事態宣言下の東京を舞台にした《May, 2020, Tokyo(大久保駅前)―青写真を描く―》2020年

「Journals 日々、記す」は、人々の生活を一変させたコロナ禍や災害、なにげない日常などを背景に制作された作品を、複数作家によるアンソロジーのように構成した展覧会です。

オリンピックに関わる3都市(リオデジャネイロ、東京、パリ)をテーマにした計20mを超える大岩オスカールの大作《オリンピアの神:ゼウス》2019年 作家蔵、特別出品
蜷川実花の作品は《Light of》(2015年)や、《Liquid Dreams》(2003年)のシリーズを展示

参加作家は、Chim↑Pom、大岩オスカール、蜷川実花、島袋道浩、竹内公太、三宅砂織、照屋勇賢、河原温など。約70点の作品を通し、我々が暮らす現在の社会や日常生活を、美術作家の視点を通じて感じ取ることができます。

 

特別展示:マーク・マンダース 「保管と展示」

会期:2021年7月17日(土)〜2021年10月17日(日)

3階展示室では、マーク・マンダースによるインスタレーション「保管と展示」を公開。

《マインド・スタディ》2010〜11年 ボンネファンテン美術館蔵

本展覧会は、2021年6月まで開催していた個展「マーク・マンダース ―マーク・マンダースの不在」がコロナ禍により会期短縮となったことを受け、返却までの間に作品の一部を東京都現代美術館の所蔵品と合わせて展示する特別な試みです。

本展覧会のディレクションは作家自身によるもの。《88%の椅子》や《黄色と青のコンポジション》などを含む全25点の構成により、マンダース芸術の魅力を深く知るまたとない機会だと言えるでしょう。

 

「MOTアニュアル2021 海、リビングルーム、頭蓋骨」

2021年7月17日(土)〜2021年10月17日(日)

「MOTアニュアル」は、国内の現代美術の潮流や若手アーティストを紹介するグループ展。17回目となる今回の『MOTアニュアル2021 海、リビングルーム、頭蓋骨』では、小杉大介、潘逸舟、マヤ・ワタナベらの作品を展示しています。

上海出身の潘逸舟(はん・いしゅ)は、映像、パフォーマンス、インスタレーション、写真などのメディアを用いる東京在住のアーティスト。《戻る場所》(2011年)などを展示しています

今回参加した3名は、主に映像メディアで表現活動を行うアーティスト。社会のシステムや決め事に対する人々の葛藤や身振りを描くことで、生に関わる時間や空間に対する洞察を提示し、「何を見ているのか」だけではなく、「いかに見ているのか」と問いかけてくれます。

ノルウェー在住の小杉大介の《すべて過ぎる前に忘れて》(2021年)。映像を中心に、パフォーマンス、テキスト、サウンド、オブジェなど幅広いメディア領域での活動を行っています

 

オランダ・アムステルダム在住のマヤ・ワタナベによる《風景Ⅱ》(2014年)の展示風景

 

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