袋田の滝は四度楽しみたい名瀑!絶景スポットや紅葉の見どころ、行き方をご紹介

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茨城県久慈郡大子町にある「袋田(ふくろだ)の滝」は、四段の巨大な滝で構成される国指定名勝のひとつ。栃木県の「華厳の滝」、和歌山県の「那智の滝」とともに、日本三名瀑に数えられています。首都圏から気軽に日帰り観光できるアクセスの良さから、連休や紅葉シーズンには多くの観光客で賑わいます。

今回は、袋田の滝の見どころや名所を効率良く回るコツ、写真に残したい絶景スポットなど、観光を楽しみ尽くすための情報を一挙に紹介します。

袋田の滝ってどんなところ?

袋田の滝とその周辺は、もともとは海だったことで知られています。1500万年前の火山角礫岩層が崖を作り、長い年月の浸食により、現在の姿になりました。強固な地盤があるため、地震が起こっても周辺より揺れにくいのだそうです。

尚、袋田の滝の200m上流には「生瀬(なませ)滝」という滝があり、こちらも国の名勝に指定されています。

袋田の滝は、高さ120m幅73m。別名を「四度(よど)の滝」といい、名の由来にはいくつかの説があります。

ひとつは、滝が四段になって流れ落ちているから。これはわかりやすいですよね。

もうひとつの説は、鎌倉時代の歌人「西行法師(さいぎょうほうし)」がこの滝を訪れて、「四季に一度ずつ来てみなければ真の風趣は味わえない」と絶賛したというもの。

どちらにせよ、滝が四段になっているからこそ緩急のある美が生み出され、四季折々に異なる表情を見せてくれるのは確かでしょう。

袋田の滝と四季の風景

袋田の滝は、訪れた季節によってまったく異なる風景を見られるのが大きな特徴です。かの西行法師が愛した四季の魅力を、春夏秋冬の風景とともに見ていきましょう。

春の袋田の滝

春の袋田の滝は、新緑が周囲を包み込む芽吹きの風景が広がります。冬にいったん葉が落ちて、春の暖かさとともに柔らかな新芽が出てくると、滝は一斉に鮮やかな緑色へと変化! 頃には多くの家族連れで賑わいます。

夏の袋田の滝

夏の魅力は、爽快な青空とダイナミックな滝の流れ。過ごしやすい気候の日が多く、涼しさと癒しを求めてたくさんの人がこの地を訪れます。長雨が続く梅雨時期や台風が過ぎ去った後の水量が増す時期は、いつも以上に迫力のある景観に圧倒されること間違いなしです。

秋の袋田の滝

夏休みやゴールデンウィークと並んで観光客に人気なのが紅葉の時期。袋田の滝の紅葉は、黄色・オレンジ・赤と様々な色合いが混ざり合うのが魅力です。手付かずの自然が色づく活き活きとした紅葉を見たいなら、ぜひ紅葉シーズンの袋田の滝へ。秋から冬にかけては、ライトアップイベント「大子来人〜ダイゴライト〜」も開催されます。

冬の袋田の滝

袋田の滝は気温が氷点下以下になると凍ります。

「氷瀑(ひょうばく)」と呼ばれる現象で、凍り付いた滝の美しさは冬ならではのもの。1月2月頃に気温がマイナス7℃からマイナス10℃位の日が1週間程度続くと、滝の表面全体が凍る事もあります。しかし、滝がすべて凍らなくても美しさは健在で、部分的に凍りついた滝もまた神秘的な光景です。

袋田の滝のアクセス方法

【公共交通機関を利用する場合】

公共交通機関を使ってアクセスする場合は、電車とバスを乗り継いで行くのが最も便利です。まずは袋田の滝の最寄り駅であるJR水郡線「袋田駅」を目指しましょう。

東京駅からは約3時間、茨城県の中心都市である水戸方面からは、約1時間30分でアクセスできます。

袋田駅からは茨城交通の路線バスに約10分乗車し、「滝本バス停」で下車。徒歩10分ほど歩くと到着します。

ゴールデンウィークや紅葉シーズンは道路が渋滞しやすいので、駅から歩いて袋田の滝に向かう人もいるようです。滝の入口までは徒歩ルートで40分程度と長いですが、道中の自然風景が美しいため、時間に余裕があるならゆっくりと散策するのも楽しそうです。

【車を利用する場合】

袋田の滝町営第一無料駐車場

車ルートの場合は、常磐自動車道「那珂IC」から約1時間程度で到着します。東北自動車道を経由して向かう場合は、「宇都宮IC」または「矢板IC」から1時間ほどかかります。

車で向かう場合の問題点は、駐車場の混雑具合です。まず狙いたいのは町営の無料駐車場で、37台停められる「第一駐車場」と、223台停められる「第二駐車場」があります。

距離はそれぞれ以下の通り。

2つの無料駐車場は距離にして300mしか離れていないので、混雑しそうな日はどちらか空いている駐車場を選んで早めに駐車しましょう。

駐車料金がかからないのは嬉しいポイントですが、どちらの駐車場も滝から1km以上離れています。満車だった場合は、滝周辺に点在する民間の駐車場を探してみてください。

「滝本」バス停と民間有料駐車場の看板

民間駐車場の料金は大体300〜500円程度。滝周辺に点在する有料駐車場は合計で700台程度のスペースが用意されており、滝から遠い方が安くなる傾向にあります。

滝までかなり近い駐車場もあるので、歩きたくないなら民間駐車場を選ぶのがおすすめ。近くのお店で食事・買い物をすると駐車料金が無料になるサービスもあるので、チェックしておきましょう。

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