都心から日帰りで行ける無人島!「猿島」で神秘の自然と史跡巡りを堪能しよう

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猿島で楽しめるアクティビティを紹介

1周約1.6kmほどの猿島は、60分もあれば歩いて回れる小さな島。自然と史跡が豊富な島内では、いたるところで様々なアクティビティを体験できます。

 

■歴史の面影を追う「史跡巡り」

猿島には多くの戦争遺跡が残っており、島内の名所を巡りながら歴史に触れるのが定番の観光ルートになっています。

島の入口に位置する明治28年(1895年)に建てられた発電所。当時は島の中央にあった照明所まで電気を送っていました。煙突はレンガで作られていますが、戦時中敵に見つからないようにモルタルを塗り、今もそのままになっています。

一部はモルタルが剥がれ落ち、レンガが顔を覗かせている箇所もあります。一見廃墟のようですが、電気が通っていない猿島では、今もここで発電機を使用して電気を作っています。

フォトスポット編で紹介した切通しは、史跡としても重要な場所で見どころがあります。

人の手によって掘られた切通しは、完成させるまでに長い時間がかかったのでしょう。

右側はお城の石垣の技術、左側は西洋の技術が採用されているのも面白いポイント。左右の石垣が掘られている間に何があったのか…想像するだけで楽しくなりますね。

切通しの入口左側にある崩れた部分は、終戦後、連合軍が威嚇射撃をしたあと。※実際には猿島で銃弾線はありませんでした。

8cm高角砲跡

島内には、「8cm高角砲」4基と「12.7cm高角砲」2基の砲座跡が残っています。

ほとんどが土に埋まり砲座部分だけが見えていますが、猿島の北部端にある8cm高角砲跡は掘り起こされており、当時の様子を確認できます。

12.7cm高角砲跡

島の中央にある12.7cm高角砲跡には、通路や弾室(だんしつ)が残っています。

事前に猿島ビジターセンターで勉強したとしても、初めて訪れた猿島では、どのスポットをどんなルートで回れば良いのか迷ってしまうはず。そこでおすすめしたいのが、フェリーを運航する株式会社トライアングルが実施している「無人島・猿島 探検ツアー」です。

30分で猿島の見どころを効率的に回り、解説を交えながら案内してくれます。

申し込みはフェリーチケット売り場、もしくは猿島に上陸してから猿島管理棟2階の「Sarushima Welcome Center」で行えます。(※事前予約はできません)

料金はひとり600円ですが、事前に三笠ターミナルにて、セット券を購入すると500円になるのでお得。フェリーに最初に乗船できるサービスもあるので、眺めの良い席を確保しやすいのも魅力です。

イヤホンガイドを利用したツアーは、少し離れていてもガイドの声がしっかり届き、ソーシャルディスタンスも保たれます。

懐中電灯で暗闇の中に浮かび上がる通路

愛のトンネルの出口付近には、弾薬を砲台のある丘の上まで持ち上げていた通路があります。自分で歩いていたら、絶対に発見できないような場所でした。

見どころを駆け足で案内してくれるので、短時間で観光したい方には特におすすめ。解散後に気になった場所をもう一度見返すのも楽しそうです。

ツアーは3月~10月は1日7回、11月~2月は1日6回、毎日開催中です。

通常時は入れない弾薬庫

もっと深く・マニアックに見学したいという方は、横須賀市が養成したボランティアガイドによる「専門ガイドツアー」に参加しましょう。

申し込みは猿島管理棟の3階で行っています。90分と長めのコースで、普段は鍵がかかっている地下壕の兵舎や弾薬庫の中も見学できます。

こちらもガイド料はひとり600円。3月から10月の間は毎日、11月~2月は土日祝日、それぞれ11時と13時の2回開催されます。予約は2ヵ月前から受け付けていますが、参加人数に余裕があれば当日申し込みも可能です。

ちなみに私は2つとも参加しましたが、解説する内容にそれぞれ特徴や違いがあって、知識が2倍になりました。

 

 

■貴重な動植物を観察できる「フィールドワーク」

長い間観光客の立ち入りが禁止されていた猿島では、豊かな自然が多く残っています。四季折々の花が咲く島内は、珍しい昆虫の観察に最適の場所。羽にあさぎ色の模様がある渡り蝶「アサギマダラ」は、4月から10月の期間に飛んでいる姿を見られます。大人気アニメ「鬼滅の刃」にも登場した蝶として注目を集めています。

■初心者でも気軽にチャレンジできる「釣り」

猿島の周囲は浅瀬なので、絶好の釣りポイントとしても有名です。岩場では、カサゴ・アイナメ・クロダイ、砂浜では、シロギス・カレイ・マゴチなどを狙えます。春と秋にはアオリイカも出現します。

猿島にあるレンタルショップで、釣り竿・しかけセット・つりエサがセットになった「釣りセット」を借りられるので、気軽にチャンレンジしてみてください。

■大人も夢中になってしまう「磯遊び」

猿島で有名な磯遊びスポットは「オイモノ鼻」。岩場で1年中磯遊びができるので、親子で訪れるのにもぴったりな場所です。潮だまりにいるイソギンチャクやカメノコ、岩場を歩く小さなカニを観察してみましょう。子どもだけではなく大人も夢中になって触れ合いを楽しめます。

■透明度の高い海で楽しむ「海水浴」

猿島の入口近くには砂浜が広がり、夏場は海水浴場としてオープンします。(※2020年・2021年は新型コロナ感染予防のため休止)

砂浜には砂鉄が多く含まれているので、磁石を持っていくと砂鉄遊びも楽しめます。

猿島のランチタイムはどう過ごす?

飲食店がない猿島のランチタイムは、持ち込んだお弁当かバーベキューになります。

木製のテーブルと椅子が並ぶボードデッキは、お弁当を食べるのにぴったりな場所!晴れた日は美しい海を背景に、爽快なランチタイムを過ごせます。

島内に1ヵ所しかないトイレが近くにあるのも安心できるポイント。手作りのお弁当を作る時間がない方は、アクセス編で紹介したコンビニエンスストア「トモエ堂」で、美味しいお弁当を購入するのも良いでしょう。

猿島で非日常の時間を味わいたいなら、豪快にバーベキューを楽しむのもおすすめ!バーベキューに必要な機材は、管理棟1階のレンタルショップで借りられます。

食材は自分で持ち込むのが基本ですが、事前に予約すると食材を届けてくれるお店もあるので、完全手ぶらでバーベキューを楽しめちゃいます。

砂浜で潮風を感じながらクラフトビールと一緒にバーベキュー。これぞ休日の正しい過ごし方!釣った魚も豪快に焼いちゃいましょう!

ゴミは分別して猿島内で捨てられます。バーベキューに使用した機材もそのまま返却できるので、帰りの片付けも楽々です。

猿島のお土産を選ぶなら?スタッフ一推しのアイテムを紹介

コノシロ出汁:540円/よこすか猿麺:650円/どら焼き:150円/無人島 猿島ブレンド:510円

楽しかった猿島旅の最後は、記念にお土産を購入しましょう。三笠ターミナルセンターには、猿島や横須賀のお土産が揃っています。

今回はスタッフにおすすめのお土産を教えてもらいました。

「無人島猿島ブレンド」
ドリップ方式で簡単に飲めるオリジナルブレンドコーヒー。旅のお土産はもちろん、猿島に渡る前に購入して島で飲むのも味わい深いのだとか。

「猿島どら焼き」
「猿」の焼き印がかわいいどら焼き。通常のつぶあんと、バターが入ったバター餡があります。猿島ブレンドコーヒーとの相性もばっちり。

「よこすか猿麺」
なんといってもおすすめはコレ!猿島のわかめを練り込んだもちもち食感の麺。特製のコノシロ出汁が3袋付いて650円です。

麺を茹でてお湯で出汁を薄めるだけなので簡単に作れちゃいます。それでいて味は本格派!旨味の濃いコノシロ出汁と、太くてもちもちの麺のバランスが絶妙です。

そして、私が一番気になったのが「御船印」。

御船印とはその名の通り、船に乗ったときに貰える御朱印のようなもの。現在46の船会社が御船印に参加しており、2021年6月から猿島の御船印も登場しました。

価格は1枚300円。猿島に渡航した人だけが、三笠ターミナルで購入できます。船旅でしか手に入らないレアアイテムなので、ちょっとしたお土産にも喜ばれそうです。

猿島の基本情報

(※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。最新情報は必ず公式HPでご確認ください)

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