梅雨のお出かけはここで決まり!編集部が選ぶ「アートの知識がなくても楽しめる美術館」5選【極私的おでかけ百景 #1】

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日に日に暖かくなってきたものの、梅雨の時期って、外で遊ぶ予定を立てづらいのが難点。

ならば視点を変えて、雨の日に訪れても満足すること間違いなしの美術館へ足を運んでみてはいかが!?美術館といってもさまざまな場所があるけれど、今回は美術館選びのハードルが高いと感じている人のために「アートの知識がなくても楽しめる美術館」をセレクトしました。ファミリーで楽しめるアート空間やアート×アソビを組み合わせた施設など気軽に足を運べる場所がめじろ押し。アートがググッと身近になる美術館5施設を紹介します。

1. SNSで話題! お菓子の空箱×アートな展示で子どもも夢中に「そごう美術館」

JR「横浜」駅直結の商業施設「そごう横浜店」6階の「そごう美術館」は、1985年に横浜の新たなまちづくり「みなとみらい21計画」の先駆け的な役割を担い誕生。ショッピングに合わせ来館する家族向けに、ファミリーで楽しめる企画展示を中心に年約10回開催しています。


《プリングルズの紳士たち》 撮影:市瀬真以(画像提供:そごう美術館)

5月27日より始まる「空箱職人 はるきる展 Miracle Package Art」は、SNSで話題となったお菓子の空箱を使ったアート展。おやつタイムには欠かせない子どもにもお馴染みのパッケージが、空箱職人・はるきる氏の手により紳士になったり時計塔になったり想像力の斜め上をいく作品たちに生まれ変わります。

《空飛ぶキョロちゃん》(画像提供:そごう美術館)

展示されるのは約60点。見慣れている箱だからこそのパッケージのビフォー&アフターには驚きがたっぷり。きっと実物を見たあとは「おうちで自分も作りたい!」なんて、子どものクリエイティビティもむくむく湧き上がらせてくれるはず。

《ムーンライトの時計塔》(画像提供:そごう美術館)

手軽に手に入る材料だからこそ、可能性もいっぱい。いつも何気なく捨ててしまう空箱が宝物になる瞬間を会場で、そして自宅に帰ったあとも家族一緒に楽しんでみてはいかが!?
「色使いやパーツの作り込みが考え抜かれているな!と感じます。自分でも作ってみて、もう一度展示を見に行ったら何倍も面白そう【編集部・林】」

2. 建築美と庭園の緑で目も心もひと休み。年に1度の建物公開中の「東京都庭園美術館」

東京都庭園美術館 外観南面(画像提供:東京都庭園美術館)

建物自体がアートな「東京都庭園美術館」は、1933年に建てられたアール・デコ様式の旧朝香宮邸を活用した美術館。

東京都庭園美術館 本館 正面玄関(画像提供:東京都庭園美術館)

本館正面玄関には、ガラス工芸家ルネ・ラリックによる1点もののガラスレリーフ扉。最もアール・デコ感を感じる大客室では、天井部分のシャンデリアを囲む漆喰の造形やフランスの室内装飾家アンリ・ラパンによる壁画などため息ものの美しさが堪能できます。内装もほぼ当時のままで、建築好きならば必ず訪れたい至福の場所と言いわれるのも納得です。

東京都庭園美術館本館 ベランダ(画像提供:東京都庭園美術館)

同館では6月12日まで年に1度の建物公開展「建物公開2022 アール・デコの貴重書」を開催中。建物の歴史を踏まえ、同館所蔵のフランス装飾美術関連の書籍やアール・デコ期の貴重書などが展示されます。

 

『イリュストラシオン』 1933年5月、東京都庭園美術館蔵(画像提供:東京都庭園美術館)

1910年から30年にかけての時代の空気を感じられるうえ、自然光を入れた当時の再現展示も見どころ。タイムスリップしたかのような空間で、豊かなアール・デコの世界へと時間旅行へ出かけましょう。なお、館内は写真撮影もOK。ちょっぴりおめかしして、家族で訪れてみるのもいいかもしれません。

東京都庭園美術館 日本庭園(画像提供:東京都庭園美術館)

なお、敷地内には起伏に富んだ景観が魅力の日本庭園、散策にぴったりの開放的な空間の西洋庭園、ムクノキの巨木が象徴的な芝庭の3エリアで構成され、春は桜に秋は紅葉、今の時期はイキイキとした木々の新緑など四季折々の情景が楽しめます。建築美を見た後は庭園散策でのんびり、ちょっとぜいたくな時間が叶いそうです。

3. にゃんにゃんにゃ〜ん!さんまの匂いに誘われて!? 東京の猫が大集合「目黒区美術館」

地上3階地下1階、自然光を取り入れた展示室も有する「目黒区美術館」(画像提供:目黒区美術館)

1987年に都内7番目の区立美術館として誕生した「目黒区美術館」。区民の憩いの場として人気の高い緑豊かな「目黒区民センター」に位置し、お散歩や公園へのお出かけがてら気軽に訪れることができる身近なアートスポットとしても話題です。

小野木学《「ねこの王様」挿絵原画》(部分)1974 年 アクリル・キャンバスボード、32.0×41.0cm 練馬区立美術館(画像提供:目黒区美術館)

「幅広い視点からとらえた、さまざまな美術作品」を紹介する同館では6月12日まで「東京の猫たち」を開催中。区立美術館10館が連携し、所蔵する“ネコ”作品を一挙に公開。アーティストの手により、絵画・立体作品として生み出されたさまざまな猫(2022年にちなんで虎も!)たちが、来場者を迎えてくれます。

朝倉文夫《たま(好日)》1930 年、ブロンズ 45.5×37.7×19.0cm、台東区立朝倉彫塑館(画像提供:目黒区美術館)

展示されるのは約80点。デフォルメされた愛らしい猫ちゃんから、ちょっぴりシリアスな姿の1匹。正面から、サイドから、飼い主目線に、ドキッとする作品までいろいろ。かわいいからという理由だけでなく、アーティストが猫を描く意味も提示されています。モチーフとして作家の力を発揮するための良い題材であり、さらに自由な存在である彼らに憧れ・共感する姿が作品に内包していることがわかるはず。

川端龍子《眠猫》 1933 年、絹本彩色、66.5×85.8cm(一幅) 大田区立龍子記念館(画像提供:目黒区美術館)

なお、会場では連携する各美術館のキュートな猫グッズも多数用意。“目黒のサンマ”に引き寄せられてやってきた!?猫たちを愛でに、訪れてみてはいかがでしょうか。
「猫ってどんな姿を切り取ってもかわいいですよね【編集部・林】」

4. 自由奔放だけど真理をズバッ!なコジコジに会えるの今だけ!? 「PLAY! MUSEUM」

立川の新たな名所となりつつある複合文化施設「PLAY!」外観(画像提供:PLAY!)

東京・立川駅の北口に2020年にオープンした複合文化施設「PLAY!」。新街区「GREEN SPRINGS」に位置し、美術館と子どもの遊び場を中心に、ワクワクが詰まった場所として注目を集めています。

「PLAY! MUSEUM」は、絵とことばがテーマの美術館。漫画家・さくらももこ氏が生み出したピュアで自然のままに生きる宇宙生命体“コジコジ”をテーマにした企画展示「コジコジ万博」を、7月10日まで開催中です。

©️さくらももこ(画像提供:PLAY! MUSEUM)

展示では、さくらももこ氏のイラストや原画、オリジナル映像でコジコジの名言・名場面をフィーチャーし、その世界観を体験できます。“万博”というタイトル通りに会場は、「不思議な名前のパビリオン」を巡るスタイルでとっても賑やかなデコレーションが見もの。

「コジコジ万博」会場風景(画像提供:PLAY! MUSEUM)

『ギャグ50連発』『モヤモヤトンネル』など会場を進むほど作品の奥深さのトリコになると同時に、大人も子どももコジコジたちの暮らす「メルヘンの国」に迷い込んだかのような感覚になれるはず。さらにアニメのエンディング映像にそのまま入って踊れる『ディスコ☆ポケット カウボーイ』など、大爆笑のリアル体験も。

PLAY! CAFE「コジコジ万博」オリジナルメニュー「カメ吉茶屋 日本茶セット 豆皿付き」©️さくらももこ(画像提供:PLAY! MUSEUM)

カフェもミュージアムショップもコジコジ仕様。「カメ吉茶屋(PLAY! CAFE)」では、さくらももこ氏の出身である静岡産のお茶やスイーツが楽しめる「カメ吉茶屋 日本茶セット 豆皿付き」(1,760円)など豊富なメニューが揃います。

PLAY! PARK 遊具「Let’s! PLAY! NUNO!」(画像提供:PLAY! )

なお、併設する「PLAY! PARK」もぜひ訪れるのを忘れずに! 9月末まで「Let’s! PLAY! NUNO!」として子どもが大喜びの布を使った遊びが体験ができます。ぶら下がったり、間をくぐり抜けたり想像力がグッと上がる遊具なので、ぜひ企画展示と一緒に遊びに行ってみては!?

5. 建物自体がアート!? 巨大ワニの展示と合わせてじっくり味わいたい「国立新美術館」

「国立新美術館」 外観(画像提供:国立新美術館)

2007年に東京・六本木に誕生した「国立新美術館」は、さまざまな芸術表現を体験し多様な価値観を認め合うアートセンターとして、来館者に多くの学びと経験を提供してくれる場所。

美しい曲線を描くガラスのカーテンウォールは同館の顔(画像提供:国立新美術館)

その特徴的な建物は、建築家・黒川紀章が「森の中の美術館」をコンセプトに設計。南側の美しいガラスのカーテンウォールの曲線は、訪れる来館者を優雅に迎えてくれる絶好のフォトスポットとして人気です。

1階ロビーは青山公園の緑が室内からも楽しめる開放的な空間(画像提供:国立新美術館)

1階ロビーはやわらかな自然光と吹き抜けの開放感とともに、ガラスの向こうに見える青山公園の緑の豊かさも目と心に癒やしを与えてくれる場所。無料のパブリックスペースのため、椅子に座ってのんびり景色を眺めるなど憩いの場としても人々に愛されています。

夕方以降は「光壁」で幻想的な空間となる2階ホワイエ(画像提供:国立新美術館)

また、時間により建物の表情が変わるのもポイント。特に2階の約150mもの「光壁」は必見。縦に並んだ高さ8mの木材から行灯(あんどん)のように温かな色合いの光がより一層建築の美しさを引き立たせてくれます。「国立新美術館建築ガイドアプリ CONIC」を活用すると建築についてさらに深く知れますよ。

タムラサトル×川口市立前川東小学校6年生 〈われわれはワニを回す〉 2019年 川口市立アートギャラリー・アトリア 展示風景/撮影:金田幸三(画像提供:国立新美術館)

館内には国内最大級の約1万4,000平方メートルのスペースに12の展示室やアートスペース、レストラン、講堂などを用意。6月15日よりスタートする「ワニがまわる タムラサトル」はファミリーでカラフルな「まわるワニ」たちのインスタレーションを楽しめる展覧会。

タムラサトル 《スピンクロコダイル》 1994年 小山市立車屋美術館/撮影:木暮伸也(画像提供:国立新美術館)

約12mもの巨大なワニのオブジェを中心にくるくると回るポップなワニたちの姿に、子どももきっと夢中になるはず。観覧料は無料で誰でもウェルカム! 現代美術家・タムラサトルが、“まわるワニ”を通して来場者に「アートとは?」を改めて考えるきっかけを与えてくれます。ぜひ親子で不思議なワニとアートの関係を探りに訪れてみては!?

<文=相川真由美・編集=林 創>
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

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