世界中で人気のSUP(サップ)は、季節を問わず楽しめる水上のアクティビティ。トライしてみたいけど、服装は?何を用意すればいい?という初心者の疑問にお答えします!初心者におすすめしたい全国のSUP体験ツアーもご紹介するので、ぜひ気軽にチャレンジしてくださいね。
世界中で人気の「Stand Up Paddleboard(スタンドアップパドルボード)」は、英語の頭文字を取って「SUP(サップ)」とも呼ばれる水上のアクティビティ。テレビやSNSで見かけて「やってみたい!」と思った人もいるのではないでしょうか?
ただ、いざはじめようと思っても、服装や持ち物、体験するフィールドなど、具体的なイメージが湧かないとなかなかチャレンジしにくいもの。
そこで今回は、SUPをする際の服装や持ち物、楽しみ方、おすすめの体験ツアーについて詳しく紹介していきます。ぜひ、SUPデビューの参考にしてください!
SUPって、どんなアクティビティ?

SUPとはサーフボードよりも大きな専用ボードに立って乗り、パドルを漕ぎながら水上を進むアクティビティ。水上とひと口にいっても、海や川、湖などさまざまなフィールドで楽しめます。
SUPボードは浮力が高く、安定性に優れたものが多いため、老若男女問わず、初心者が気軽にはじめられるのも魅力!
近年生まれたアクティビティのように思われがちなSUPですが、その歴史は1960年代まで遡るとか。サーフィンの聖地・ワイキキのビーチで働いていた男性たちがアウトリガーカヌー用のパドルを使い、ロングボードで波乗りしていたことからSUPとしてのスタイルが確立。徐々に一般にも親しまれるようになりました。
SUPの服装と用意しておきたい持ち物
SUPをする際は足が濡れることに加え、水に落ちることも考えて濡れてもいい服を用意しましょう。
気温が高い季節なら水着だけでもいいのですが、水上は日差しを遮るものがないので、日焼けが気になる人はラッシュガードやレギンス、速乾性の長袖シャツを着るのがおすすめです。
スウェット、ジーンズなどの綿製品は水を含むと重くなります。動きづらくなるだけでなく、乾きにくく体温を奪うため、着用するのは避けましょう。
足元は、かかとを固定するウォーターシューズが脱げにくくて理想。ビーチサンダルはボードの上で安定感がなく、脱げてしまう可能性もあるためおすすめしません。ツアーに参加すれば専用シューズを借りられる場合もあるので、事前に主催会社に問い合わせてみるのがいいでしょう。
日焼け止めやサングラス、あご紐付きで風に飛ばされにくい帽子、水筒なども用意しておくと快適にSUPを楽しめますよ。体験後に使用する着替えやタオルは、くれぐれもお忘れなく!
ヨガや釣りをするのもOK!SUPの楽しみ方は無限大

SUPは基本的にボードの上に立って行いますが、座ったまま漕いでも、ボードに寝そべってもOK!自由なスタイルで楽しめるアクティビティなのです。
カヌーのコックピットのように足元を固定する構造でないため、リラックスして乗れるのが大きな魅力の1つ。
のんびりパドルを漕いで水上散歩するのはもちろん、波乗りをしたり、ボード上でヨガやピラティスをしたり、大型の船ではたどり着けない狭いエリアに入って釣りをするのもおすすめの遊び方です。子供やワンちゃんとゆったりタンデム(2人乗り)もできますよ!
また、SUPが人気アクティビティとなった理由に、エクササイズとしても有効な点があります。ボードに立ちパドリングを行う動作は、まさしく有酸素運動!1時間あたりの消費カロリー量は、SUPヨガで400~500kcal、SUPクルージングで600~700kcalにもなるのだとか(※ちなみに、体重65kgの人が時速10kmで1時間ランニングを行った場合の消費カロリー量は約650kcal)。
ボード上でバランスを取る動作によって骨盤付近のインナーマッスルが鍛えられるとあって、その効果が女性たちから注目の的。国内外の有名モデルをはじめ、インフルエンサーの間で話題になっているのもうなづけますね。
SUPをする際に必要な安全対策は?

SUPをする際は安全対策のため、ライフジャケットやウェットスーツなどの浮力体を身に着けるのが基本です。泳ぐのが苦手な人や、小さい子供と一緒に参加する人も、心置きなく楽しめる準備があれば安心ですよね!
なお、全国各地で開催されているSUPの体験ツアーに参加すれば、ボードやリーシュコード(ボードの流れ止め)といった専用装備はもちろんのこと、ライフジャケット、ウェットスーツなどもレンタル可能な場合がほとんど。
「一度SUPを体験してみたい!」という人は、ツアーへの参加を検討してみてはいかがでしょうか。
初心者OK!全国のおすすめSUP体験
SUPをするイメージが具体的になってきたでしょうか?ここからは、さっそくSUPにチャレンジしたい人に向けて、未経験者でも気軽に参加できる体験ツアーを紹介します。フィールドもさまざまなので、自分がチャレンジしてみたい場所を探してみてくださいね。
1.ミニダムあり、滝あり…景色の変化が楽しいリバーSUPはいかが?|岩手県
日本昔話に出てくるような山があり、川があり、古民家があり…そんな東北特有の牧歌的な風景が広がる岩手県北上市。その観光の中心となる夏油(げとう)高原はスキー場が人気ですが、夏はキャンプやサウナ、そしてSUPを楽しむことができる自然遊びのフィールドに様変わりします。
「Water&Snow SPICE(ウォーターアンドスノウ スパイス)」主催の“夏油高原SUPツアー”は、そんな夏の高原の山間を流れる夏油川で、ゆったりとSUPクルージングが楽しめるツアーです。
途中、ミニダムや滝があるなど、ただのんびりと川下りをするだけではなく、コースに変化があるのもうれしいポイント。参加は大人と同乗で5歳から、1人乗りは10歳からとなっています。ワンちゃんもOKなので、いつもの散歩とは違う景色を見せてあげてはいかがでしょうか?
2.都内から日帰りで楽しめる逗子海岸SUP体験|神奈川県
「Marine Blue(マリーンブルー)」主催の“SUPツアー”は、都内から日帰りで体験できるプラン。電車で気軽にアクセスでき、沖からは江の島や富士山を望める、神奈川県の逗子海岸で開催しています。
ツアー内容は、陸上でのレクチャーや足が着く浅瀬でのウォーミングアップが含まれているので初心者にも安心。水上で座りながらパドルを漕ぐことに慣れたら、ボードに立ち上がって沖へ漕ぎ出します。
ツアーは、午前中開始の“SUP体験レッスン半日コース”のほかに、美しいサンセットを満喫できる“サンセットSUPコース”などバリエーションあり。SUPに必要な道具はもちろん、マリンブーツも無料でレンタルでき、最小限の持ち物で参加可能です。
周辺にたくさんのショップやカフェ、レストランが立ち並んでいるのも逗子海岸の魅力。ツアーの前後には街の開放感も併せて楽しんでください。
3.ワンちゃんも一緒に!那須高原の穴場・矢の目湖でクルージング|栃木県
多くのレジャースポットを擁する関東屈指の観光地、那須高原にもまだまだ穴場があります!
「Spes(スペース)アクティビティ那須」が開催する“矢の目湖SUPツアー”のフィールドとなるのは、地元でもあまり知られていない矢の目ダム湖。2017年から試験的に観光地としての活用がはじまったので、これから観光がさらに本格化することを考えると、訪れるには今がチャンス!
ほど良い大きさで湖面が穏やかであることから、SUPデビューにもおすすめの湖です。小学4年生から1人乗り、4歳〜小学3年生は大人と同乗になり、さらにワンちゃんもOKなので、お留守番の必要もありません。
SUP経験者の人は、大きな8人乗りのメガSUPに挑戦するのもおすすめ!安定感は抜群ですが、みんなで息を合わせて漕がないと進みません。グループでチームワークを試すのにぴったりですよ。みんなでワイワイと楽しみましょう!
4.小学1年生から参加OK!レイクSUPクルージング|埼玉県
小学1年生から参加OK!しかも都心から電車で約2時間の好立地でサクッとSUPを楽しみたい人には、「カヌーヴィレッジ長瀞」の“レイクSUPクルージング”がおすすめです。
ツアーが行われるのは、緑豊かな玉淀湖です。背の高い緑林に囲まれているので風の影響を受けにくく、流れもほとんどない玉淀湖はSUP初心者にぴったりのフィールド。耳をすまして鳥のさえずりや木々を揺らす風の音を聞いてリラックスしてくださいね。
レクチャーを受けたら湖に出て、座ってパドルを漕ぐ練習。慣れてきたらスタンドアップして自由に水上の散歩を楽しみましょう!
ウッド調で整えられゆったりと過ごせる集合施設には、男女別の更衣室があります。ドライヤーや化粧台も完備されており、更衣室外になりますが、ダイヤルロック式のロッカーもあるので貴重品の管理もばっちりです。
5.東京でサクッと!SUP体験|東京都
近場でサクッとSUPにトライしてみたい!そんな人におすすめなのが、23区内で開催される「Outdoor Sports Club ZAC(ザック)」の“東京SUP体験”ツアーです。スタートポイントの河川敷は、江戸川区内ですが、「東京23区にこんなのどかな場所があったんだ!」と感じるような景色が広がっています。
河川敷でレクチャーを受けた後は、実際に川に出て、ボードの上に座った状態でパドルを漕ぐ練習。パドルを左右の手で持ち替えてバランスを取ったり、片側だけで漕いでボードを回す練習も行います。慣れてきたらいよいよスタンドアップ!落ちて濡れたくない…という声に応えてしっかりとしたレッスンを行っているため、ほとんどの参加者がボードの上に立てるようになるそうです。
ツアー中はシラサギ、カワウ、カモなどの水鳥が見られ、東京にいることを忘れてしまうかも!?早朝ツアーもあるので、暑さが苦手な人は幾分か気温が低い、朝のクルージングに参加してはいかがでしょう。
6.驚きの透明度!知る人ぞ知る穴場スポットでのSUP|千葉県
東京・横浜方面から最寄りのJR内房線「館山」駅まで車で約1時間40分!日帰りで気軽に海でのSUPを楽しみたい人は、「ソルティーズ パドルスポーツ」の“はじめてのSUP”ツアーに参加してみては。
房総半島の先端近くに位置する館山の海は、関東とは思えない自然の宝庫です。三浦・伊豆半島や富士山、大島、利島、八ヶ岳までも見渡せる絶景に加え、海の透明度も抜群!暖かい時期にはツアー中にシュノーケリングまで楽しめるので、海の世界との一体感をたっぷり味わえます。心地良いクルージングに加え、ルリスズメダイ、チョウチョウウオ、ウミウシなど、たくさんの熱帯魚との出会いもしっかり楽しんでくださいね。
SUPもシュノーケリングも、基礎を丁寧に教えてもらえるのではじめてでも安心。南国を彷彿させる美しい館山の海で、非日常感あふれる海上散歩を満喫しましょう!
7.ツアー帰りは温泉も!四万湖でSUPツアー|群馬県
神秘的な水の青さが魅力的な「四万湖」をSUPで満喫したい人におすすめなのが、「R-LABO(アールラボ)」の“四万湖SUP半日ツアー”です。
季節や天候によって色合いが変わる青い湖水と、生い茂る木々のコントラストは息をのむ美しさ!パドルで漕ぎ進むに連れ人工物が見えなくなり、気づけば目の前には幻想的な世界が広がっています。風の影響をあまり受けず、水の流れや波が立つこともほとんどないため、初心者でも安心して楽しめるのがうれしいポイントです。
4歳から参加できるので、家族の思い出作りにもぴったり。ツアーの後は、群馬県を代表する四万温泉で疲れを癒やしていってくださいね。
1年を通して楽しめるSUPは趣味としてもイチ押し!
SUPは、海・川・湖どこでも楽しめるアクティビティ!水辺に恵まれた日本なら全国各地で体験でき、それぞれで趣向の異なる感動を体験できますよ。また、シーズンを問わず楽しめるのも魅力的なところ。いつでもできる気軽なアクティビティなので、1年を通して楽しむ趣味としてもおすすめです。
休日の便利でお得な遊び予約サービス「アソビュー!」では、ほかにも全国のSUPツアーを紹介しています。次はどこへ行こうかな…なんて悩んだときは、ぜひ参考にしてください。
(編集部注*2023年8月21日に公開された記事を再編集したものです)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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