日本の水族館でラッコに会えるのは、三重県の「鳥羽水族館」だけです。かつては全国各地の水族館で人気を集めていましたが、現在国内で飼育されているのは「メイ」と「キラ」の2頭のみ。この記事では、鳥羽水族館で楽しめるラッコの見どころや料金をはじめ、日本の水族館からラッコが減った理由、海外で出会える場所、生態について紹介します。愛らしいしぐさの裏に隠されたラッコの魅力にも注目してみてください。
目次
ラッコに会える水族館は全国で1館だけ
日本国内でラッコに会える水族館は、三重県鳥羽市にある「鳥羽水族館」のみです。館内では「メイ」と「キラ」の2頭が暮らしており、器用な前あしを使って食事をしたり、水面で仰向けになってくつろいだりする愛らしい姿に出会えます。現在は多くの来館者が安全に観覧できるよう、水槽前の観覧スペースに約10人ずつ案内され、1分間ごとに交代する方法が採用されています。
| 鳥羽水族館(三重県鳥羽市) | 国内で唯一ラッコとジュゴンの両方を飼育する水族館 |
|---|
鳥羽水族館(三重県)

約1,200種もの生き物を飼育し、飼育種類数日本一を誇る「鳥羽水族館」。国内で唯一飼育されているジュゴンのほか、ラッコの「メイ」と「キラ」にも会える、生き物好きにはたまらない水族館です。ラッコ水槽では1分間の交代制で観覧でき、食事をしたり水面を泳いだりする2頭の姿を間近で楽しめます。館内は12のゾーンに分かれ、順路を設けず自由に巡れるのも特徴。伊勢志摩観光と組み合わせやすく、時間をかけて多彩な生き物との出会いを満喫できます。
| 住所 | 三重県鳥羽市鳥羽3-3-6 |
|---|---|
| 営業時間 | 9:30~17:00(最終入館16:00) ※GW(5月2日~6日)、夏期(8月1日~28日)、SW(9月19日~23日)は9:00~17:30(最終入館16:30) |
| 定休日 | 年中無休 |
| 料金 | 大人2,800円、小・中学生1,600円、幼児(3歳以上)800円 |
| 特徴 | 国内で唯一ラッコとジュゴンの両方を飼育・展示し、約1,200種の生き物に出会える |
| 公式サイト | 鳥羽水族館 公式サイト |
※鳥羽水族館はアソビュー!でのチケット販売がありません。
日本のラッコが2頭だけになった理由
輸入が止まった背景
ラッコはかつて良質な毛皮を目的に世界各地で乱獲され、生息数が大幅に減少しました。その後、各国による保護が進み、1975年に発効したワシントン条約によって国際取引が規制されたほか、アメリカでは海洋哺乳類保護法などにより捕獲や輸出が厳しく制限されています。日本では海外からの輸入が途絶え、国内生まれの個体も世代を重ねるなかで繁殖が難しくなったことから、飼育数が少しずつ減っていきました。
かつてラッコがいた水族館
日本では1980年代に水族館でのラッコ飼育が広がり、1994年のピーク時には国内の施設で計122頭が飼育されていました。関東や関西をはじめ全国各地でラッコに会える時代がありましたが、その後は新たな個体の輸入が途絶え、飼育数が減少。2025年には国内のラッコ展示が鳥羽水族館の「メイ」と「キラ」だけとなり、2頭は今では日本でラッコの姿を直接見られる貴重な存在となっています。
海外ならどこで会える?
ラッコは北太平洋沿岸などの寒い海に生息し、アメリカのアラスカやカリフォルニア、カナダ西海岸などでもその姿を見ることができます。海外には保護されたラッコなどを飼育・展示する水族館があるほか、生息地によっては海岸から野生の個体を観察できることも。水族館でじっくり生態を観察するのはもちろん、海に浮かぶ野生のラッコとの出会いを旅の楽しみに加えるのも、国内とは違った魅力があります。
ラッコの生態
体の大きさ・寿命・食べるもの
ラッコの体長は約100~150cm、体重は約20~40kgで、オスはメスよりひと回り大きい傾向があります。貝類をはじめ、エビやカニ、ナマコ、動きの遅い魚などが主な食べ物です。ほかの海棲哺乳類のような厚い皮下脂肪を持たないため、高密度の毛で冷たい海から体温を守っているのが特徴。体温を維持するために多くのエネルギーを必要とし、1日に体重の20~30%ほどの餌を食べます。
道具を使う賢さ
ラッコは、霊長類以外で道具を使える数少ない水生動物のひとつです。石を使って硬い貝殻を割る行動がよく知られ、水面で仰向けに浮かびながら器用に食事をする姿も特徴的。鳥羽水族館では「メイ」と「キラ」が前あしを巧みに使う様子を間近で観察できるため、かわいらしい姿だけでなく、その器用さにも目を向けてみてはいかがでしょうか。
よくある質問
Q. 現在ラッコがいる水族館はどこですか?
A. 日本国内では、三重県鳥羽市の「鳥羽水族館」だけです。2026年現在、「メイ」と「キラ」の2頭が飼育されています。
Q. 関東でラッコに会えますか?
A. 2026年現在、関東でラッコを飼育・展示している水族館はありません。国内でラッコに会えるのは、三重県の鳥羽水族館のみです。
Q. なぜラッコは少ないのですか?
A. 海外からの輸入が途絶えたことに加え、国内生まれのラッコも世代を重ねるなかで繁殖が難しくなり、日本の水族館で飼育される個体が減少しました。1994年には国内で122頭が飼育されていましたが、現在は鳥羽水族館の2頭のみとなっています。
Q. ラッコはいつでも見られますか?
A. 鳥羽水族館では、ラッコ水槽前の観覧スペースに約10人ずつ案内され、1分間ごとに交代して観覧する方式が採用されています。動物の体調や混雑状況などによって、観覧時間や展示内容が変更される場合があります。
まとめ
日本でラッコに会えるのは、鳥羽水族館だけです。水面に仰向けになってくつろぐ姿や、器用な前あしを使って食事をする様子など、実際に目の前で見るとラッコならではの魅力をより身近に感じられます。館内には日本で唯一飼育されているジュゴンをはじめ約1,200種の生き物が暮らしているため、ラッコだけでなく多彩な展示を一日かけて楽しめるのもうれしいところ。伊勢志摩へ出かける際は、貴重な「メイ」と「キラ」に会いに足を運んでみてはいかがでしょうか。
- 1