小田原城 徹底ガイド!リニューアル後の見どころや事前に知っておきたい情報

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日本の城・城跡
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天守閣2階:戦国時代の小田原城


2階では、戦国時代の小田原城と小田原の合戦が紹介されています。


北条早雲。今回の改修に合わせて、箱根湯本の早雲寺が所蔵する肖像の精密な複製が制作されました。
北条五代の人物像や北条家ゆかりの史跡が紹介されているほか、北条家の文書、北条早雲研究の今、北条家の女性についてなど、さまざまな角度から北条家に光が当てられています。


小田原の合戦を解説するコーナーでは、当時の勢力図や秀吉の切り札「一夜城(石垣山城)」が紹介されています。通路の中央には、ミニシアターがあります。
全国の城づくりに影響を与えた小田原の総構(そうがまえ)の解説もありました。


休憩スペースでは、甲冑姿で写真を撮ることができます。これは、童具足(わらべぐそく)という子供用の甲冑だそうです。寄せ木細工やちょうちん、かまぼこやういろうなど、小田原の名産品を紹介するコーナーも。

天守閣3階:小田原の伝統工芸品


今回の大改修の目玉のひとつ、北条氏規(4代目氏政の弟)の甲冑(腹巻)です。
甲冑は日本の美術工芸の粋を集めたもので、今同じものを作ろうとすると4千万円以上かかってしまうのだとか!


甲冑のほか、刀剣類や漆細工、杉戸絵などの工芸品が展示されています。

このフロアには、城内での発掘調査の成果を紹介するコーナーや、子ども向けの小田原城クイズのコーナーもあります。

天守閣4階:その後の小田原城


御用邸時代から天守閣再建、今もつづく発掘作業などが紹介されています。

天守閣5階:江戸時代の天守

最上階のこのフロアでは、江戸時代の天守の一部が再現されています。江戸時代の天守にあった摩利支天(まりしてん)像の安置所が、地域の木材で、伝統工法を用いて制作されました。地元の職人さんたちが、当時の仕事を再現していく記録映像も見られます。「継手」や「仕口」といった木組みを説明するコーナーがあって、実際に触ることもできるんです。


武家の守護神として信仰されてきた三面六臂の摩利支天像。小田原藩主大久保忠朝によって貞享3年(1686年)に奉安されました。イノシシの背に立っています。

このほか、天守閣最上階にはぐるりと展望デッキが設置されていて、天気がいい日には房総半島まで望むことができます。

小田原城とあわせて立ち寄りたいスポット

報徳二宮神社

天守閣の南には、小田原出身の偉人・二宮尊徳翁を祀る報徳二宮神社があります。


こちらは天守閣側の参道です。緑が深いからか、鳥居をくぐると空気が変ったように感じます。


表参道は銅門寄りにあります。


飢饉に苦しむ多くの農村を救った尊徳翁を祀った拝殿。創建は明治27年(1894年)です


勤勉の象徴とも呼べる二宮金次郎像。昭和3年(1928年)におよそ千体制作されましたが、戦争中に供出されて、現存するのはこの1体のみだそうです。


すがすがしい空気が漂う境内には、カフェもあります。

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