肱川あらし

基本情報

朝夕の冷えこみが加わり、もみじが紅葉する季節になると、この辺りにはまるで真綿をちぎって飛ばすような「肱川あらし」が吹きはじめる。この状態を空から眺めると、湯気が立ちこめているようにも見える。これは、肱川上流の大洲盆地に発生した霧が、伊予灘へぬけるための自然現象である。前日の午後１１時頃に、夜空が晴れ渡っていると、翌日は必ずあらしが発生する。また、あらしの発生した日に、金山出石寺から眺めると雲海に見える。日の出と雲海の眺めは、実にみごとである。