【徹底解説】静岡市美術館の魅力とは!駅近の都市型美術館のおすすめスポットを一挙紹介!

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郊外にある美術館は、車を利用しないとアクセスがしにくいのが難点。普段から余り車に乗らない人は、気になる展覧会があってもなかなか足を向ける機会がないかもしれません。ただ、地域によっては、今回ご紹介する静岡市美術館のように駅近の美術館も登場しています。外出したついでにアート鑑賞ができる美術館なら、出不精の人でも利用がしやすいでしょう。ここでは、静岡市美術館のオススメポイントをいくつか挙げながら魅力をご紹介していきます。

静岡市美術館とは

静岡市美術館は、2010年に静岡市葵区にある葵タワーの3階に開館しました。静岡市美術館が基本理念に掲げているのが、「しずおか文化」の創造と発信です。静岡市美術館では、静岡ならではの文化や歴史を大切にしながら、さまざまなジャンルの展覧会を開催していくことを目指しています。2010年の開館以降、美術館ではいろいろな企画展が催されてきました。また、地域の「芸術文化の交流拠点」を目指すのも静岡市美術館のコンセプトの1つです。

館内には利用者が交流できるスペースが設けられており、単なるアート鑑賞にとどまらないアクティビティができるようになっています。交通至便の環境を生かし、誰でも気軽に利用できる美術館を目指しているのがこちらの静岡市美術館の特徴です。また、美術館ではブログを公開しており、アクティビティの情報などはインターネットから入手することも可能になっています。そして、この美術館のロゴマークは、富士山をイメージしたデザインです。円柱型のモチーフは、人と人との輪を広げることや世界とつながることをイメージしており、美術館のコンセプトを表現しています。

角度によっていろいろ形に見えるこちらのロゴは、さまざまな視点を与えてくれる美術館の面白さを表現しているのも特徴と言えるでしょう。ちなみに、ロゴのデザインを担当したのはアートディレクターの柿木原政宏氏です。彼は、保育園を始め大手企業のブランディングも手掛けています。

静岡市美術館は駅近の都市型美術館

典型的な都市型美術館として知られる静岡市美術館は、JR静岡駅の駅前に登場した葵タワーの中にあります。葵タワーは、地下2階、地上25階建ての高層ビルです。このビルの各フロアには、静岡市美術館をはじめオフィスやショップ、レストランなどが入っています。JR静岡駅北口と葵タワーは地下道でつながっているため、駅からは屋外にでることなく美術館までたどり着くことが可能です。悪天候の日でも雨や雪の影響を受けずにスムーズにアクセスができる点は、都市型美術館ならではのメリットと言えるでしょう。

さらに、駅から近い静岡市美術館では、電車の乗り換えを待つ間などに気軽にアートの鑑賞ができます。JR静岡駅は新幹線や東海道線の主要な駅の1つであり、関東や関西方面からアクセスするのにも便利な立地です。遠方からやって来た人にとっても、駅近の静岡市美術館は利用しやすいアートスポットと言えます。駅構内のレストランやショップを利用するような感覚で気楽に立ち寄れるのは、静岡市美術館ならではの魅力です。このような美術館なら、見たいと思っていた展覧会を見逃さずに済むかもしれません。また、葵タワーは、クリスマスシーズンなどはツリーのライトアップが行われることがあります。美術館に寄る際には、葵タワーのイルミネーションも楽しめるでしょう。

展覧会のバリエーションが幅広い

静岡市美術館の企画展は、ジャンルの幅が広いのが特徴になっています。2010年の開館以来、こちらの美術館ではヨーロッパなどの西洋美術から日本美術まで、さまざまなテーマの企画展が開催されている状況です。静岡市美術館の企画展は、各テーマにちなんだお楽しみ企画があるケースも少なくありません。パンフレットやサイトで企画の内容や開催時期をチェックしておくと、時期限定のサービスを利用して存分にアートを楽しめます。

例えば、2018年に開催されたのが「フランス宮廷の磁器セーブル創造の300年」です。こちらの展覧会では、フランスやロシアの王侯貴族からも愛された磁器のコレクションが展示されました。公開されたのは、18世紀から現代に至るまでのセーブル焼きの作品の数々。こちらの展覧会で話題になっていたのが、フランスのニナスの紅茶が先着順でもらえるお楽しみ企画です。さらに、同年の2018年には、「ミュシャ展運命の女たち」も開催されています。ミュシャは、アール・ヌーヴォーの時代に活躍したアーティストです。

物語の挿絵やポスターの制作、商品パッケージのデザインなどで一躍人気を得た彼の作品は、日本でも多くのファンを獲得しています。静岡市美術館では、静岡市在住の尾形寿行が収集した「装飾資料集」をはじめとするミュシャのコレクションが限定公開されました。ちなみに、「装飾資料集」はミュシャが絵画を学ぶ学生のために制作した作品集です。限定公開は静岡朝日テレビでも紹介され、地域でも話題になりました。そして、「ミュシャ展運命の女たち」のお楽しみ企画になったのが、ミュシャにちなんだビールの販売です。3日間限定で行われたこの企画の会期中は、会場でおつまみ付きのビールが楽しめました。

その他にも、地域の歴史や伝統文化を大切にする静岡市美術館では、地域にゆかりがある人物をテーマにした展覧会も行われています。2018年の2月から開催された「白隠禅師250年遠諱記念展駿河の白隠さん」は、駿河出身の白隠禅師をテーマにしている展覧会です。この展覧会では、臨済宗の僧である白隠禅師の書画などが公開されました。また、2014年には駿河の武将である徳川家康にちなんだ「国宝・久能山東照宮展家康と静岡ゆかりの名宝」も開催されています。

子供や大人が楽しめるイベントが豊富

静岡市美術館のイベントは、開催中の企画展にちなんで行われるケースが少なくありません。実際、2018年には「フランス宮廷の磁器セーブル創造の300年」の関連イベントであるミュージアムコンサートが開催されました。また、学芸員が展覧会の見どころを紹介するギャラリートークや、美術分野の専門家を招いて行われる講演会も、こちらの美術館でたびたび開催されているイベントです。例えば、2018年の講演会イベント「アルフォンス・ミュシャ世紀末パリの異邦人」は、作家や評論家として活躍する海野弘氏を迎えて行われました。

ミュシャは、パリやアメリカ、チェコスロバキアなどで作品の制作に取り組んだアーティストです。こういったミュシャの軌跡が、講演会のテーマとして取り上げられました。静岡市美術館はアートの教育にも力を入れており、子供向けのプログラムも充実しています。例を挙げると、企画展にちなんだ「しずびチビッこプログラム」は、静岡市美術館が折に触れて開催しているイベントの1つです。このようなイベントは幼児から参加ができるケースも多く、専門的な知識がなくても楽しみながらアートに親しめる内容になっています。

このように小さい子供の教育に役立つイベントが豊富な点も、静岡市美術館ならではの魅力の1つに挙げられるでしょう。この美術館は、館内にワークショップ室や多目的室が設けられているのが特徴です。こういったスペースでは、クリスマスやひな祭りといったイベントシーズンに合わせてワークショップが頻繁に行われます。中でも、オリジナルのクリスマスカードやツリーのオーナメントなどを制作するワークショップは、美術館で毎年のように開催されているイベントに挙げられるでしょう。さらに、企画展にちなんだアート作品を制作するのが「しずびオープンアトリエ」のイベントです。例えば、2015年には「没後100年小林清親展」にちなみ、提灯を作るイベントが開催されました。

ミュージアムショップ併設のカフェで静岡のお茶が楽しめる

静岡市美術館のミュージアムショップには、カフェが併設されています。コーヒーはもちろん、静岡産の緑茶や紅茶、みかんジュースなどが味わえるのがこちらのカフェです。時期によっては、ほうじ茶やゆず、しょうがを使ったブレンドティーが登場することもあり、いろいろなテイストのお茶が楽しめます。さまざまな銘柄のお茶が味わえるこのようなカフェなら、緑茶や紅茶にこだわる人もお気に入りの1品を見つけられるかもしれません。静岡県は、お茶の産地として有名です。アート鑑賞をしながら特産品の魅力にも触れられる美術館は、全国でも珍しいと言えます。

また、お店で使用するトレーやカップは、モダンなインテリアにマッチするシンプルなデザインです。カフェに設置されているモノトーンのテーブルや椅子も、スタイリッシュ。ドリンクメニューにはチョコレートなどの小さなスイーツがつくこともあり、甘いものが食べたいときにも嬉しいサービスが受けられます。展覧会を見て少し疲れたときにも、カフェで一休みをすればリフレッシュができるでしょう。さらに、お気に入りのお茶を片手に、親しい人へのお土産を考えてみるのもよいアイデアです。ショップでは、開催中の展覧会の図録はもちろん、オリジナルグッズや美術書などを販売しています。

洗練された空間でアート鑑賞ができる美術館

モダンな内装の静岡市美術館は、洗練された空間でアートの鑑賞ができる美術館です。こちらの美術館は、内装にも少しこだわりが見られます。例えば、エントランスホールやカフェ、ミュージアムショップがある交流ゾーンは、ホワイトを基調にした洗練された空間です。こちらのスペースは昼間はガラス窓から光が差し込み、明るく開放的な雰囲気に包まれます。イベントなどで使用する多目的室は、壁にガラスが使用されており、エントランスホールが広く見渡せる設計です。静岡市美術館を訪れた際には、モダンな雰囲気のなかでゆっくりとアートの世界に浸れるでしょう。

静岡市美術館は、作品を展示する展示室も少しユニークな雰囲気です。交流ゾーンと同様に、展示室のスペースもホワイトがベースカラーになっていますが、天井にはホワイトとブラックの大きな格子柄のデザインが施されています。また、展示室に設けられているのが約60メートルの大型のウォールケースです。国宝や重要文化財といった貴重な美術品の魅力を最大限に伝えられるような設計になっている点も、こちらの美術館の特徴に挙げられます。美術館では展示に合わせて展示室の内装などをアレンジしているため、新しい展覧会を観賞するたびに違った雰囲気が味わえるのも魅力です。

静岡市美術館の料金

入館料金

  • 交流ゾーン、ミュージアムショップも含めすべて無料

企画展の観覧料

開催される展覧会によって料金が異なる

「フランス宮廷の磁器セーブル創造の300年」の場合

一般当日料金

  • 一般:1,200円
  • 大学生:800円
  • 高校生:800円
  • 70歳以上:800円
  • 中学生以下:無料

前売り料金または団体(20名以上)料金

  • 一般:1,000円
  • 大学生:600円
  • 高校生:600円
  • 70歳以上:600円
  • 中学生以下:無料

静岡市美術館の割引クーポン

障害者割引(「フランス宮廷の磁器セーブル創造の300年」を始め、ほとんどの企画展で割引があります。)
障害者手帳を所持している人および介助者は、障害者手帳を提示することで観覧料が無料になるのがこのサービスです。

その他の割引は展覧会によって異なります。

静岡市美術館の営業時間

通常営業時間

  • 10:00~19:00(展示室への入場は18:30まで)

定休日

  • 月曜日(祝日のときは開館で翌日に休館)
  • 年末年始

静岡市美術館のアクセスX

電車を利用する場合

  • JR線「静岡」駅北口から徒歩約3分
  • 静岡鉄道「新静岡」駅から徒歩5分

車を利用する場合

  • 東名高速道路「静岡インターチェンジ」から約15分

空路を利用する場合

  • 「富士山静岡」空港から静鉄バス(静岡エアポートライナー)で約1時間

静岡市美術館周辺の駐車場

  • 名称:静岡駅北パーキング
  • 住所:静岡市葵区黒金町1-6
  • 営業時間:24時間営業
  • 駐車台数:200台
  • 料金:当日は2時間まで30分150円、2時間以降30分100円
    10時間以上駐車するときは最大1,400円(平日)、最大2,200円(土日祝日、年末年始)
    1時間以上利用するときは、30分無料になる割引サービスあります。

 

  • 名称:中西ガレージ
  • 住所:静岡市葵区黒金町61-5
  • 営業時間:7:00~23:00
  • 駐車台数:112台
  • 料金:300円から500円(1時間)入庫してから24時間1,200円(最大)
    1時間以上の利用で100円のサービス券がもらえる割引サービスあります。
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