知っておきたい、法事の服装やお金のあれこれ!お供え物から、会食までご紹介します

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よく耳にする「法事」ですが、どんな決まりがあるのか、実際に法事の際どんな服装でどのぐらいの香典を準備すれば良いのかなど、あやふやな方も多いでしょう。
未経験の方は不安なことも多い仏事ですが、基本的なルールやポイントを抑えれば不安点も改善されます。また、自分で主催する機会や出向く機会がなくても、家族や友人など周りの人をサポートできるので、いざという時に役に立つでしょう。
ここでは法事の流れやしきたり、気になるお金のルールやおすすめのお供え物、食事処までご紹介します!

そもそも法事とは?

まず法要と法事の違いをご説明します。
これらは仏教の文化で、故人の冥福を祈るために家族や親戚、友人が集まって行う儀式のことを指します。法要は僧侶を招いて故人が極楽浄土に行けるよう読経してもらい、ご焼香をあげ故人の幸せを願うこと。法事は、法要の後のお斎と呼ばれる会食までを指します。
また法事には、引き出物やお供え物、香典返しなどといった、しきたりやルールがあるので後ほどご紹介していきます。

いつ法事を行うか?

実際に自分で法事を行う場合は、いつ法事を行うのか、各法事ごとの取り決めについて、ここでは法事の種類に分けてご紹介していきます。

・初七日(しょなぬか)
亡くなられてから7日後に行う初七日があります。こちらは家族や知人、友人を集めて、僧侶に読経してもらい、ご焼香のあと会食をします。最近ではお葬式の際にまとめて行う方も増えているようです。
法事や法要の流れは、施主(せしゅ)と呼ばれる喪主、遺族、参列者が順に着席し、挨拶の後、僧侶を迎え入れます。僧侶読経やお焼香の後に施主(喪主)の終わりの挨拶で、お斎(おとぎ)と呼ばれる会食へ流れるのが一般的です。
ご焼香は着席順とは関係なく、近い交友関係の順で行うのが基本。最後に施主が引き出物を参列者に渡して締めます。
この時の服装は、男性も女性も喪服や略礼服が基本となり、白のワイシャツ以外は黒、女性のバックは飾りなどがついていないものが良いでしょう。

・四十九日(しじゅうくにち)
初七日後に行われるのが四十九日。こちらも家族や友人を招いて、法要後に会食をします。この時に納骨をするのが一般的で、香典を忌明け(きあけ)に合わせて送ります。
四十九日も服装は変わらず、黒を基調とした服装が好まれます。お子さんは喪主側から指定の制服などがあればそちらを着用し、黒や紺、グレーのブレザーやズボンに、白いシャツであれば良いでしょう。女の子であれば、黒や紺、グレーのワンピースやスカートを着用しましょう。

・一周忌(いっしゅうき)
故人が亡くなられてから1年後が一周忌といわれます。一周忌からの法要を「年忌法要」といい、こちらも知人を集めて法要ののちに会食します。一周忌が年忌・祥月命日となり、この時に引き出物を渡すのがしきたり。また、一周忌以降、毎年、故人が亡くなられた日を祥月命日と言います。

・三回忌(さんかいき)や七回忌(さんかいきやななかいき)
その後は、三回忌や七回忌、といった具合に年数は回忌という数え方に変わります。回忌の数え方は、亡くなってからマイナス1年で数えるのが決まりです。
参列者の服装は、三回忌以降あまり色のない地味な服であれば問題ありません。派手な色やカジュアルな服装はもちろん、過度なアクセサリーや裸足はNGなのでご注意を。
基本的にこういった仏事の際は、控えめで黒を基調とした服装をすると良いでしょう。ちなみに最近では、三回忌、七回忌は身内だけで行うことが主流になってきています。

実際に日取りを決める際の注意点としては、命日付近に法事を行うのが良いとされています。前倒しにしても問題ありません。1ヶ月以内に行うのが良いでしょう。日取りを簡単に計算できるサイトもありますので、こちらに命日を入れて予めスケジュールを把握すると便利ですよ。

法要の日取りを簡単自動計算|よりそうお坊さん便

神式やキリスト教式の法事は?

さて、法要や法事は仏教の儀式ですが、海外や他の宗教にも故人の幸せを願う儀式はあるのでしょうか?神式やキリスト教式の法要や法事は「霊祭(れいさい)」と呼ばれ、故人がなくなってから100日以内に行う儀式のこと指します。

また、日本でいう一回忌は「式年祭(しきねんさい)」と呼びます。霊祭の種類は翌日祭、十日祭、二十日祭、三十日祭、四十日祭、五十日祭、合祀祭、百日祭となり、仏教よりも細かく分かれている印象です。日本でいう四十九日は五十日祭にあたり、この日から忌が明けるとされています。その後は一年祭や三年際、五年祭と2年ごとに行われ、お墓の前で行われることが一般的です。

服装は女性も男性も日本と変わらず、黒を基調とする服装が基本とされています。

遺族になってしまった時の「準備・心構え」

もしも自分が遺族で法事を取りまとめることになってしまったら、事前の準備と心構えが大切です。四十九日までは、故人の魂は極楽浄土にいく途中でさまようとされています。その四十九日の間に法要や法事を行い、故人の魂を極楽浄土へ導くのが、遺族の使命です。そんな法事の準備を以下にまとめました。

・まず施主と呼ばれる、法事の取りまとめ役を決める
・次に日程決める。故人が亡くなった月日である命日より前が良いとされています
・招く人数に目処がついたら、会場や場所を押さえる
・案内状を送る。返事は10日以内にもらえるようにしましょう
・卒塔婆(そとうば)や引き出物、服装の準備をする
・会食の準備をする

お布施について

法事を行う時に気になるのが、お坊さんにお渡しするお金についてです。このようなお金のことを「お布施」と呼び、葬儀や法事の際に感謝の気持ちとしてお坊さんにお渡しします。一般的な相場としては3万円~5万円です。

お布施の包み方は大きく分けて2種類あり、半紙でお金を包んでから、奉書紙と呼ばれる和紙でお金を包むのが一般的。
もうひとつは、白い無地の封筒を使う場合です。真っ白い無地の封筒が基本となるので、郵便番号が記載されている封筒などは使用できません。袋が二重になってしまっている封筒も縁起が悪いとされているため、使用は避けましょう。不祝儀袋を使用することもNGとされています。

表には縦書きでお布施、その下に施主の氏名を記載。裏には住所と金額を書きます。その際金額の頭に「金」という文字を入れ、最後には「圓也」という文字を記入しましょう。一は「壱」、二は「弐」、三は「参」というように、漢数字を旧字体で書くのもマナーのひとつです。

引き出物について

引き出物とは、参列してくれた友人や知人に遺族側が用意するお返しのことを指します。ちょっとした手土産のようなもので予算はさまざまですが、3千円〜5千円が相場。後に残らないお菓子や消耗品、日頃役立つ日用品などを用意しましょう。引き出物の上には「のし」と呼ばれる掛紙をつけて渡します。一般的な表書きは「粗供養」「志」です。

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