【徹底解説】浜離宮恩賜庭園の魅力とは! 基本情報から都会の真ん中で癒やされる見どころまで

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見どころ③?風情ある御茶屋の建物や水辺の風景が楽しめる

こちらの庭園には、中島の御茶屋、松の御茶屋などの4つの御茶屋が設けられています。御茶屋は、外出中の将軍の休憩のために設けられた小さな建物のことです。江戸時代の将軍は、御茶屋を利用して客をもてなす習慣がありました。所持している調度品を見せるときにも、このような御茶屋が使われていた歴史があります。鷹狩りの際には将軍の休憩所として利用されており、さまざまなシーンで役立ってきたのが御茶屋の建物です。

また、池のそばに設けられた御茶屋からは水辺の風景を一望できるため、将軍が月見や夕涼みをするのにも絶好の場所だったと言えます。水面に映る幻想的な景色が楽しめるところは、御茶屋の魅力の1つに挙げられるでしょう。このような浜離宮恩賜庭園の御茶屋は、戦争で焼失しました。しかしながら、近年になり次々と再建が行われ、当時の面影を残す建物が復元されています。例えば、潮入の池の北東にある松の御茶屋は平成22年に再建。潮入の池の北に位置する燕の御茶屋と鷹の御茶屋は、それぞれ平成27年と平成30年にリニューアルされています。

ちなみに、中島の御茶屋では抹茶と上生菓子のセットなどが楽しめます。庭園の散策で疲れたときには、このような風情あるお休み処を利用して一休みをするのもいいでしょう。そして、中島の御茶屋と対岸の岸をつないでいるのが、潮入の池にかかるお伝い橋です。対岸には、松の御茶屋や燕の御茶屋などがあります。歩くルートを変えてさまざまなアングルから風景を眺めてみるのも、浜離宮恩賜庭園の楽しみ方の1つです。

見どころ④?シーズンごとに開催されるイベントが充実

浜離宮恩賜庭園はシーズンによっていろいろなテーマでイベントが開催されます。例えば、庭園内の芳梅亭を会場にした茶道体験などは、浜離宮恩賜庭園のイベントの1例です。集会場として使われている芳梅亭は、かつての官舎を修復した建物。純和風の建物では、茶会のほかにも俳句や各分野の勉強会などが行われています。また茶道体験などのイベントは、事前予約制であるケースが多いです。参加を希望するときには、サイトなどで申し込み方法を確認しておきましょう。

日本の伝統文化を体験するイベントでは、英語でのガイドが行われるケースが少なくありません。このような企画であれば、海外の人でも楽しめるでしょう。さらに、こちらの庭園でお正月のシーズンなどに開催されているのが、放鷹術のイベントです。浜離宮恩賜庭園はもともと将軍家の鷹狩場として使われてきた歴史があることから、放鷹術にちなんだイベントもたびたび開催されています。鷹狩が盛んだったのは、ちょうど徳川家斉や家慶のころです。当時の雰囲気が体験できる放鷹術の実演は、庭園のイベントでもとくに注目を浴びている企画と言えます。この他にも、お正月のイベントには、合気道の実演や将軍が食べていた雑煮を販売する企画などもあり、いろいろな楽しみ方が可能です。

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