【徹底解説】八甲田ロープウェーの魅力とは! 青森の雄大な絶景の情報から基本情報まで

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青森県の観光スポットとして有名な八甲田山にある、八甲田ロープウェーをご存知でしょうか。今回は八甲田ロープウェーのおすすめポイントとして、ロープウェーから眺める八甲田山の紅葉や、樹氷の間を縫うスキーやスノボなどをご紹介します。また、八甲田ロープウェーの料金や、割引クーポン情報、営業時間やアクセス方法などの基本情報も盛りだくさんです。この記事を参考にして、春夏秋冬楽しめる八甲田ロープウェーまで、足を伸ばしてみませんか。

八甲田ロープウェーとは?

八甲田ロープウェーは、青森県のほぼ中央に位置する八甲田連峰を、存分に楽しめる観光施設です。開業は1968年で、2018年現在のゴンドラは3代目となっており、定員は100名を超えています。山麓駅から山頂公園駅までの行程は片道約10分で、春夏秋冬で表情が変化する八甲田連峰を一望できます。また、山頂公園駅からは、雄大な自然を味わいながら散策できる、いくつものトレッキングコースが伸びています。さらに、山頂公園駅には山頂広場や展望デッキがあり、八甲田連峰を見渡す限り360度の大パノラマで望めます。なお、八甲田ロープウェーでは足腰の弱っている人のために、バリアフリーにも積極的に取り組んでいて、11人乗りのエレベーターや多目的トイレが設置されています。その他にも、山麓駅に「レストラン八甲田」、山頂駅にカフェ&レストラン「ひなざくら」があります。

八甲田ロープウェーから眺める四季折々の大自然がおすすめ!

八甲田ロープウェーの山麓駅の標高は約660mで、山頂公園駅の標高は1,314mです。654mの標高差があるので、山麓駅から山頂公園駅までの乗車区間では、標高に合わせて変化する四季折々の大自然を堪能できます。八甲田山の春の始まりは5月頃で、5月中旬までは春スキーを楽しむスキーヤー、スノーボーダーの姿が見られます。春の見どころは5月中旬の新緑で、特にブナ林の緑が鮮やかです。また、山頂付近ではアオモリトドマツがブナに囲まれていて、トドマツの濃い緑色と、ブナの薄い緑色との対比が目を楽しませてくれます。

八甲田山は夏になると、毛無岱(けなしたい)、田茂萢(たもやち)などの湿原に、美しい様々な高山植物が咲き誇ります。ヒナザクラやミツガシワ、エゾシオガマがその代表ですが、特にキンコウカの群生が見事です。秋にはカエデだけではなく、ブナ、ナナカマド、ダケカンバなどが紅葉します。湿原の高山植物も紅葉するので、山麓駅から山頂公園駅へと至る間に、山腹の色合いが次第に変化をしていく様を鑑賞できます。さらに、紅葉は10月上旬から10月中旬あたりまでが見頃なので、八甲田山のライブカメラなどを参考にして紅葉狩りをする計画を立てましょう。そして、冬の八甲田山では、スノーモンスターと呼ばれる樹氷が立ち並び、その間を縫ってスキーヤーが滑走してく光景を拝めます。

山頂公園駅を基点とするトレッキングコースがおすすめ!

山頂公園駅の付近にはトレッキングコースが1つと、登山道が2つあり、レベルに合わせた山歩きを楽しめます。このうち、「八甲田ゴードライン」というトレッキングコースは、遊歩道が整備されていて手軽に散策できるのでおすすめです。このトレッキングコースには30分コースと60分コースがあり、その形がまるでヒョウタンみたいだということで、ゴードラインと呼ばれるようになりました。付近には湿原が多く、様々な高山植物を鑑賞できます。6月頃までは雪道になることもありますが、夏場は整備されるので小学生でもトレッキングが可能です。

また、「毛無パラダイスライン」は、山頂公園駅から上毛無岱入口まで約60分、下毛無岱出口まで約90分の登山道です。下毛無岱出口からは2つのコースに分かれ、酸ヶ湯温泉とホテル城ヶ倉までそれぞれ約150分で到着します。この登山道は、もう一つの登山道である「大岳登山コース」と比較するとビギナー向けなので、ゆっくりと登山道沿いの高山植物を眺めながら、八甲田連峰の美味しい空気を味わえます。対する「大岳登山コース」は、赤倉岳、井戸岳を通り、八甲田連峰の主峰である大岳を経て、酸ヶ湯温泉を目指す本格的な登山道です。大岳までは約120分、酸ヶ湯温泉までは約210分の所要時間がかかります。特に大岳からの眺望は一見の価値があり、おすすめです。

冬の八甲田山を満喫するスキー・スノーボードがおすすめ!

山頂公園駅から山麓駅までの、最大で7km近い滑走距離を有するのが「八甲田ロープウェースキー場」です。このスキー場は、スキーとスノーボードの両方が滑走可能で、スノーモンスター(樹氷)やブナ林の間を縫うように滑り降りられます。コースは初級者用から上級者用まで5コースです。「寒水沢コース」は滑走距離1.1kmの穏やかなコースで、初心者向けのコースに位置付けられています。「ふりこ坂コース」は滑走距離0.7kmで、最大斜度が27°と初級者から中級者向けです。そして、「スラロームコース」は滑走距離0.7kmながら、中間に急斜面があり中級者向けだと言えるでしょう。ここまでの3つが、スキーリフトに近いコースです。

「ダイレクトコース」は滑走距離が3.5kmあり、山頂公園駅から国見坂ゲレンデまで滑走する、最も一般的なコースです。特に、急な斜面は無いものの、ほぼ非圧雪のコースになっていて、上級者でも十分楽しめます。また、「フォレストコース」は名前が表すように、後半部分が林間コースで、スリルのある滑走を味わいたいスキーヤー向けです。八甲田山にはこの他にも、6つのスキーツアールートがあります。いずれも大自然をそのまま利用したコースなので、他ではなかなか体験できないスキーを楽しめますが、雪庇やクレバスなどには注意が必要です。補助的なルート表示はあるものの、単独での入山は危険なので、必ず事務局に問い合わせをしてから利用するようにしましょう。

青森県の食を味わえるレストランがおすすめ!

八甲田ロープウェーには、山麓駅のレストラン「レストハウス八甲田」と、山頂駅カフェ&レストラン「ひなざくら」があります。「レストハウス八甲田」の営業時間は8:30~15:00で、席数は76席です。名物は八甲田山で採れた山菜が美味しい「八甲田山菜そば」で、他にも「自家製ハンバーグ&カレー」や「豚バラ定食」が人気になっています。ラーメンが好きな人には「にぼし醤油ラーメン」、丼ぶりものが好きな人には「チキン照焼丼」といった具合に、好みに合わせたメニューが約20品あります。ただし、8:30~10:30分まではホットコーヒーやソフトアイスのみの販売になるので注意しましょう。

山頂駅カフェ&レストラン「ひなざくら」の営業時間は10:30~14:30で、席数は46席です。この「ひなざくら」の特徴はなんといっても、圧倒的な眺望の良さだと言えます。天気さえ良ければ、大岳や赤倉岳、井戸岳の景色を堪能しながら食事ができるのです。メニューは、八甲田山をイメージした「山頂カレー」をはじめ、「ミニパンケーキ」やカシスのアイスケーキといった15種類を用意しています。景色を見ながら、コーヒー・ココア・スチューベン(ぶどう)ジュースなどの飲み物を楽しむのもいいでしょう。ただし、この「ひなざくら」はロープウェーの運行状況によって、閉店時間が早められることがあります。この点は覚えておきましょう。

山頂公園駅から望める大パノラマがおすすめ!

八甲田ロープウェーの山頂公園駅には「山頂公園眺望ウッドデッキ」があり、八甲田連峰の雄大な山々を一望できます。このデッキはバリアフリーの一環とされているもので、2018年8月1日に一般開放されました。このデッキの完成により、以前は山頂を散策することが難しかった車椅子の人や、身体の弱い人が存分に山頂からの眺めを堪能できるようになったのです。このデッキからは、眼下に広がる上毛無岱、下毛無岱をはじめ、八甲田連峰の大岳や赤倉岳、井戸岳なども望めます。山麓駅には身障者専用エレベーターもあるので、足腰の不自由な人たちにとっては、とても利用しやすくなったと言えるでしょう。

また、山頂公園駅にはウッドデッキ以外にも、「山頂公園駅屋上展望デッキ」があります。このデッキは2012年9月27日にオープンしており、文字通り山頂公園駅の屋根の上に設けられています。山頂広場よりもさらに高い視点で、何にも遮られることのない大パノラマを堪能できます。さらに、山頂広場からは、大岳、赤倉岳や井戸岳にとどまらず、岩木山方面をも望めます。天気が良ければ山頂からは、津軽半島や下北半島まで見えることがあり、八甲田山がまさしく青森という県の中心に位置しているのだと、思い起こさせてくれるでしょう。なお、天気があまり思わしくない時には、山頂公園駅舎内にある展望室から眼下の自然を眺めましょう。同じ駅舎内にある売店で、八甲田山土産を物色するのも一興です。

八甲田ロープウェーの周辺にある観光名所も楽しもう!

八甲田ロープウェーの近隣には有名な観光スポットがたくさんあります。そういった大自然の名所を同時に味わえるのも、八甲田ロープウェーの魅力の一つになっています。例えば、幻想的な渓流として有名な「奥入瀬川」は、ロープウェーから約15kmの距離なのでドライブの予定に組み入れてみましょう。また、硫黄臭が漂う「地獄沼」はロープウェーから3.2kmと近く、帰り道に寄るのもいいでしょう。この沼は別名底なし沼と呼ばれていますが、名前に反して綺麗な水をたたえていて、特に紅葉の時期におすすめの観光スポットです。

そして、八甲田山といえば、「雪中行軍遭難記念像」を欠かすことはできません。八甲田ロープウェーから3.7kmと近く、「八甲田山雪中行軍遭難資料館」と共に訪れたい場所です。さらに、青森市から八甲田山を経由し十和田湖までへ向かう国道103号線は、「八甲田十和田ゴールドライン」と呼ばれています。この道路の一部区間は11月下旬から3月31日まで冬季閉鎖されますが、4月1日の開通時には道の両側が雪の壁になった「雪の回廊」を楽しめます。笠松峠周辺が特に見どころになっていて、「八甲田『雪の回廊と温泉』ウオーク」が開催され人気です。他にも、八甲田ロープウェーの北東には「田代平湿原・龍神沼」があり、透明度の高い水が神秘的だと評判になっています。八甲田ロープウェーの周辺でもこれだけの観光スポットがあり、青森の自然の豊さには目を見張るものがあります。

八甲田ロープウェーの料金

普通券

  • 片道
    • 大人(中学生以上):1,180円
    • 小人(小学生):570円
    • 小学校入学前:無料
  • 往復
    • 大人(中学生以上):1,850円
    • 小人(小学生):870円
    • 小学校入学前:無料

5回券(複数利用できません)

  • 大人:5,050円
  • 高校生:3,600円
  • 中学生:3,200円
  • 小学生:2,250円

1ヶ月券

使用開始日から翌月の同日の前日迄

ロープウェーのみ
・大人(中学生以上):14,500円
・小人(小学生):7,200円

スノーシーズン券(12月1日から5月5日迄(シーズンにより変動あり))

ロープウェーのみ
・大人(中学生): 45,000円
・小人(小学生): 22,600円

グリーンシーズン券(6月から11月迄)

ロープウェーのみ
・大人(中学生以上):12,500円
・小人(小学生):6,300円

1ヶ年券(使用開始日から翌年の同日の前日迄)

ロープウェーのみ
・大人(中学生以上):56,500円
・小人(小学生):28,500円

八甲田ロープウェーの割引クーポン

JAF会員割引

JAFの会員証を持っている人は、チケット売り場でJAF会員証を提示すると、会員を含めて2名まで往復料金を10%割引で利用できます。

  • 大人:通常1,850円→1,655円
  • 小人:通常870円→783円

八甲田ロープウェーの営業時間

  • 営業時間
    • 3月~11月上旬:9:00~16:20    
    • 11月中旬~2月:9:00~15:40
    • 運転間隔:15~20分
    • 所要時間:約10分
  • 定休日:なし

八甲田ロープウェーのアクセス

公共交通機関を利用する場合

・東北本線「青森」駅からJRバスで約60分

車を利用する場合

・東北自動車道道「青森IC」から25分
・東北自動車道道「青森中央IC」から20分

八甲田ロープウェーの駐車場

駐車場は約350台収容の無料駐車場を利用できます。

  • 名称:八甲田ロープウェー山麓駅北側駐車場
  • 所在地:山麓駅駅舎の北側
  • 営業時間:特になし 
  • 駐車台数:約350台
  • 料金:無料
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