淡水魚の宝庫!さいたま水族館の見どころや人気の展示、子どもと一緒に楽しめる体験を紹介

あそびのジャンル
水族館 その他
タグ

さいたま水族館は、埼玉県羽生市の羽生水郷公園内にある水族館です。「遊びの中で自然を学ぶ」をテーマに、川・湖・池・田んぼ・沼などに棲むさまざまな生き物の展示を楽しめるのが特徴。水族館のキャラクターにもなっているコツメカワウソのほか、チョウザメ、メキシコサラマンダーといった珍しい生き物も展示されています。今回はさいたま水族館を訪れて、展示の特色や見どころを徹底的に探りました!

 

 

さいたま水族館とは?

さいたま水族館は、埼玉県羽生市に位置する淡水魚をテーマにした水族館。埼玉県に生息する淡水魚約90種類の中から、飼育可能な約70種類の魚を展示しています。

自然に近い環境を整えた展示が一番の見どころであり、メインの屋内展示である「本館」には、荒川の上流から河口までを再現した巨大水槽がずらりと並びます。館内には子どもの興味を引くナゾナゾや体験コーナーが豊富にあり、親子で楽しめる展示が多く揃っているのもポイントです。

屋外の展示エリアでは、巨大な池で泳ぐ鯉の姿やコツメカワウソの遊泳シーンなど、羽生水郷公園の自然を活かしたダイナミックな展示を楽しめます。季節限定のふれあいイベントやエサやり体験なども充実!公園散策とセットで楽しめる展示が揃っています。

さいたま水族館を見学する際の所要時間は、本館が20~30分程度、季節毎に行われる特別展は10~15分程度が目安です。主要な展示をサクッと回るだけなら1時間程度、池庭でのエサやり体験や公園の遊具もセットで楽しむ場合は、2~3時間あれば余裕をもって回れるでしょう。

 

生態系を楽しく学べる!さいたま水族館「本館」へ

さいたま水族館に入場したら、まずは常設展示がある本館から回ってみましょう。ここには埼玉県の中央を流れる荒川の河川敷に棲む淡水魚や生き物が展示されています。

各展示スペースの天井には「上流」「中流」「下流」などのパネルが設置されており、生き物の分布を確認しやすいのがうれしいところ。本館入口右手にある大型ディスプレイと椅子を備えた部屋では、身近な荒川の生態系を深く学べる映像プログラムも見学できます。

 

・冷たい水を好む魚の宝庫!「上流の生き物」

秩父から流れる荒川の上流は川幅が狭く、ゴツゴツとした岩場や滝が数多く存在します。「上流の生き物」には、冷たい水を好むイワナ・ヤマメ・ニジマス・カジカなどの魚のほか、イモリやオオサンショウウオが展示されています。

赤い尾ビレと斑点が特徴的な魚の群れは、荒川の上流域に棲息する「ニッコウイワナ」。水生昆虫や小魚などを食べて成長し、約60cmほどの大きさに成長するそうです。水槽内は岩場や渓流を意識した自然あふれる空間となっており、見ているだけで癒されます。

ガラスに体をぴったりと寄せた「オオサンショウウオ」の姿も。荒川上流に棲む淡水魚のほかに小型の水槽展示も充実していて、カエルやカメ、イモリなどの両生類・は虫類も見学できます。

長い首が特徴的なこちらの生き物は、「ジーベンロックナガクビガメ」。甲羅に収まりきらないほどの長い首で獲物を捕えるのだそう。過去にウーパールーパーとして人気になったサンショウウオ科の「メキシコサラマンダー」も単独の水槽で展示されています。ぜひ近くで見てくださいね。

 

・淡水魚繁殖の歴史や魚の見分け方を学べる「中流の生き物」

寄居から熊谷付近へと流れる荒川の中流域からは川幅が広くなり、より多くの生き物が棲息するようになります。「中流の生き物」では、カマツカ、カワムツ、ヌマムツ、ビワヒガイ、ウグイなどの淡水魚が展示されています。

また入口近くには、さいたま水族館がこれまでに日本で初めて繁殖に成功した生き物に贈られる「繁殖賞」に関する展示やパネル解説もあります。身近な水族館で数々の日本初が生まれた記録もチェックしてください。

また、カワムツとヌマムツの展示の前には、それぞれの見分け方、オス・メスの見分け方のプレートがあります。プレートの説明を見ながら、子どもと一緒に違いを見分けるのも楽しそうですね!

 

・日本固有の淡水魚を見られる「下流の生き物」

荒川の下流域では川幅がさらに広くなり、水量が多くゆったりとした流れになります。河川敷には中州(上流から供給された土砂などが堆積した陸地)が作られ、多彩な淡水魚のほか、水生植物やプランクトンも繁殖します。

「下流の生き物」では、上流・中流よりも大きな水槽でタナゴ、ムツゴ、ナマズ、ソウギョ、アオウオ、オオウナギなどを展示。ガラスに近づいてみると、そのサイズ感に圧倒されますよ。

オオウナギと一般的なウナギが隣同士の水槽で展示されているので、大きさの差を比べてみましょう。

 

・ユニークな外来種の展示が豊富「外国の魚」

「外国の魚」は、外来魚・外来生物の展示や歴史について紹介するエリア。生態系に悪影響を及ぼす生き物や、飼育が禁止されている危険生物などが展示されています。外国の魚はそれぞれの地域ごとに分けられており、北米・オーストラリア・アフリカ・アジアなどで分類されています。

オーストラリアやインドネシアに広く分布するレインボーフィッシュの仲間も展示。角度によって鱗の輝きが変わる様子は美しく、まるで虹のように輝くさまは「泳ぐ宝石」のよう。

南米の魚では、日本では見られない大型の淡水魚が悠々と泳ぐ様子を見られます。壁一面を覆うほどの大水槽は迫力満点で、子どもたちも大興奮していました。

カメラを睨みつける古代魚のような魚は、南米に棲息する「レッドコロソマ」。大水槽だからこそ体験できる光景ですね。

 

・お祭りの人気者!体験コーナーも楽しめる「金魚」

日本人にとって馴染み深い生き物である金魚を展示するエリア。実は埼玉県は日本3位を誇る有数の金魚生産地。フナの突然変異から生まれた金魚の歴史や埼玉県とのつながり、鑑賞用の金魚の種類、多様な尾ビレの見分け方など、金魚について楽しく学べる展示が用意されています。

中央に設置されているピンクの円筒型の水槽は、中央がトンネル型になっています。子どもが入れるくらいの小さな穴の中から水槽を覗いてみましょう!

中から顔を出せる球体型の水槽からは、金魚に囲まれる不思議な光景を見られます。館内は楽しそうにはしゃぎながら水槽を覗く子どもたちであふれていました。

展示エリアの一角には映え写真を狙える撮影スポットも!水槽の裏側に回ってポーズをとれば、最高の記念写真になること間違いなしですよ。

 

エサやり体験や特別展も!屋外の展示エリアを見にいこう

本館の展示をひと通り見て回ったら、次は屋外の展示エリアに向かいましょう。屋外には巨大なコイ池やチョウザメ池、カワウソの渓流などがあり、水族館の立地を活かしたより自然に近い展示を楽しめます。天気が良い日は記念撮影にもぴったりな人気スポットです。

 

・水族館で最大級の展示スペース「コイ池」

さいたま水族館の屋外展示でも随一の広さを誇る「コイ池」。日本庭園でよく見かけるニシキゴイや体が白いアルビノソウギョなど、さまざまな品種のコイが飼育されています。

本館前のコイ池が最も大きいですが、そのほかにもいくつかの小さな池や渓流があり、園内散策と合わせて優雅に泳ぐコイの姿を楽しめます。

コイ池で人気のイベントはエサやり。人間の食べ物ではコイがお腹を壊してしまうので、必ずコイ専用のエサ「おさかなごはん」(100円)を購入しましょう。たくさんのお客さんがエサやりを体験できるように、購入は1人1個までと決められています。

池の一角にはガラス窓付きの観覧スペースがあるので、エサを食べる様子を近くで見たいならここがおすすめ!ただし、コイが跳ねて水が飛んでくる可能性があるので、あげすぎには十分注意しましょう。

 

・ガラス窓から観察できる「チョウザメ池」

コイ池の近くには、多数のチョウザメが泳ぐ「チョウザメ池」があります。

チョウザメは高級食材のキャビアで有名な魚で、ウロコの形が蝶の羽に似ていることからチョウザメと名付けられています。さいたま水族館ではシロチョウザメ、オオチョウザメ、ヘラチョウザメ、ベステルの4種を飼育しています。

池の横にある階段を降りた先は巨大なガラス窓になっていて、巨大魚の迫力を間近で体感できます。近くにはチョウザメの特徴を解説したプレートもあるので、勉強しながら観察してみましょう。

チョウザメ池の近くにある東屋(あずまや)はベンチ付きの休憩スペースになっており、こちらのガチャガチャでは「チョウザメの専用ごはん」(200円)を購入できます。

かなり大きめのサイズ感で、ボリュームたっぷり!コイ用の「おさかなごはん」は食べないそうなので、エサやりをしたい方は必ずチョウザメ用のエサを購入してからあげましょう。

 

・群れをなす淡水魚を観察できる「ティラピア池」

「ティラピア池」には、アフリカに生息する淡水魚、ティラピアが展示されています。ガラスケースの水槽ではないのでウロコを間近で観察するのは難しいですが、悠々と泳ぐティラピアの群れを眺められます。

池で飼育されている魚は、レッドコロソマ、ナイルティラピア、ゴールデンゼブラシクリッド、ソードテールの4種。中には巨大な個体もいるので、群れをじっくりと観察してみましょう。

池の温度は平均で23℃あるので、冬でも活発に泳ぐティラピアを見られますよ。

 

・キュートなカワウソたちに出会える「カワウソの渓流」

「カワウソの渓流」は、さいたま水族館で唯一の哺乳類「コツメカワウソ」を展示しているエリア。高台の地形を活かした展示内には、小さな渓流や水浴び用の水槽があり、カワウソたちが気持ちよく暮らせるように工夫されているのが見どころです。

2頭のコツメカワウソは、木箱のケージの中でお昼寝していたり、一緒に渓流の周りを走ったりと、気まぐれに行動しています。

運が良ければ、写真のように水槽のガラスに手をかけて立ってくれることも!午後のほうが活発に動き回ることが多いそうなので、時間帯を変えて見に来るのもおすすめですよ。

2頭のカワウソが仲良く並ぶ黄色いマンホールを発見!人気のコツメカワウソはさいたま水族館のキャラクターとして描かれていて、館内のあらゆる場所でかわいいデザインを楽しめます。

 

・時期によってユニークな展示を見られる「特別展示室棟」

本館から離れた場所に位置する屋内展示スペースが「特別展示室棟」。1年を通してさまざまな企画展が行われる場所であり、自然環境や魚について深く学んで体験できます。訪れたころは、ちょうど「Catchin' 魚っちん!」という特別展示が行われていました。

チョウザメ池からカワウソの渓流に行く途中に案内板が設置されているので、こちらもぜひ足を運んでみましょう。

「Catchin' 魚っちん!」は、生活や趣味、調査研究のために魚を採る行為について深く考える企画展。館内では食べる・親しむ・学ぶの3テーマで理解を深めつつ、実際に魚を採る方法や活用目的を詳しく研究できるのです。もちろん生き物の展示も豊富にありますよ。

釣り具などの身近な道具から大型の仕掛けまで盛りだくさん!プロの漁師や研究家しか使用できない「アミウケ」では、実際にお魚視点で中に入って仕掛けの仕組みを学ぶ体験もできます。季節や時期によってさまざまな企画展が開催されるそうなので、ぜひチェックしてくださいね。

前の記事へ 次の記事へ

おすすめ特集

アソビュー!公式SNS