工作好きキッズの創作意欲が爆発!親子で縄文土器づくりに初挑戦してみました【あそびチャレンジ#11 縄文土器づくり編】

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【あそびチャレンジ#11 縄文土器づくり編】

「工作好きな娘なので、なにかそれを活かした体験をさせてあげたい」というお母さんと一緒に、港区(東京)の「うづまこ陶芸教室」にやってきた小学校2年生の凛(りん)ちゃん。今回は親子で陶芸にチャレンジするのですが、つくるのはなんと「縄文土器」!

「せっかく陶芸に行くなら、珍しいものをつくったほうが思い出に残りそうで。それに縄文土器って学校の授業でも習うので、これをきっかけに少し勉強好きになってくれたらいいな…と(笑)」

そんなお母さんのたくらみなどつゆ知らず、凛ちゃんはじめての陶芸体験にワクワクした様子です。

とにかく工作が大好きという凛ちゃん。普段から粘土遊びはもちろん、折り紙とテッシュペーパーの空き箱を使ってロボットをつくったり、1枚1枚違う絵を描いてオリジナルのおみくじをつくったりしているそう。「うわぁ~すごい、あんなものも作れるんだ!ねぇねぇお母さん、あれ見て、あれ!」と、教室内に置かれているさまざまな作品を眺めながら、早くも凛ちゃんはテンションMAXに。目がキラキラと輝いています。

日本の新石器時代に広まった縄文土器は、その名のとおり縄目文様が特徴的な土器。とはいえ、すべてに縄目文様が入っているわけではなく、地域や時代によってデザインはさまさまなんです。共通しているのは盛りだくさんな装飾!好きな文様やモチーフをいっぱいつける土器だからこそ、子どもも楽しみながらつくれそうですよね。

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土器づくりの準備も子どもにとっては楽しい粘土遊び!

体験は粘土を練るところからスタート!縄文土器づくりで使う粘土は、一般的な陶芸で使う白土に赤土を混ぜた混合土。赤土には鉄分が多く含まれているため、縄文土器らしい褐色の風合いに焼きあがります。

工作で使う粘土よりはやや硬めの粘土なので、工房の先生が手伝おうとしますが「ちょっと硬いけど大丈夫だよ!よいしょ、よいしょ」と凛ちゃん。イスから立ち上がって一生懸命に練り込みます。

ある程度練ったら棒で伸ばして板状に。これがお菓子づくりのようで「クッキーみたいだね。焼いたらおいしいかも!」なんて話しながら、凛ちゃんは楽しそうに粘土を伸ばしていきます。

縄文土器のつくり方にはいろいろな手法がありますが、今回は型に粘土をはめて成型する「型づくり」に挑戦。子どもでも手軽に短時間で大きな土器がつくれるので、先生もイチ押しの手法です。さまざまな形状の型が用意されていますが「たくさん入りそうだからコレ!」と、凛ちゃんは縄文土器らしい大きく口の開いた壺型をチョイス。型に板状の粘土を覆うように貼り付けていきます。

空気が入らないように、しっかりと粘土を押し付けるのがきれいに仕上げるコツ。普段はおしゃべりな凛ちゃんですが、無心に粘土を貼り付けます。「すっごく簡単だよね。だんだん形になってきたよ!」とうれしそう。

これぞ縄文土器づくりの醍醐味!?楽しい飾り付けに凛ちゃんも熱中!

 

工房には動物や星、幾何学模様といった抜き型がそろっているので、飾り付けもとっても簡単。悩みに悩んだ末、ついにイメージが決まったのか「動物が大好きだからコレは使いたい!一番好きなのは犬なんだ!」と、凛ちゃんは動物の型を取ってニッコリ。一度手が動き出したら止まりません!別の型を使ってみたり、取っ手を丸めて付けてみたり、次々に思い浮かぶアイデアを形にしていきます。

「いつも家でなにかをつくっているときよりも楽しそうだね」と、飾り付けに夢中な凛ちゃんに声をかけるお母さん。「だってだって、いろいろな道具が置いてあるんだもん。アレもコレも使ってみたいし!それに…散らかしても怒られないし(笑)!」

必要なものがなんでもそろっている工房は、凛ちゃんにとって夢の場所だったみたいですね。

「あ、コレはこっちにした方がいいかな。う~ん、コレだとなんか変だな…こっちをもう少し大きくしてみよう!」と、全体のバランスを見て飾りの配置にもこだわりはじめる凛ちゃん。その創作意欲は自分の作品だけに収まらず、お母さんの土器にも「この空いているところに、取っ手を付ければいいよ!ここにはこの飾りじゃない?」とアドバイスします。

試行錯誤の結果、シンプルすぎず、デコラティブになりすぎず、メリハリが効いてとてもすてきな装飾が完成!それを見た先生が「土器の口の部分はどうする? まっすぐでもいいけど、波打たせてもおもしろいよ」と、より個性を強調するためのアドバイスをくれました。「うん、それがいい!それにしよう!」凛ちゃんは最後の仕上げに土器の口縁部をフリルのように変更。口縁がウェーブ状になったことで、グンッと縄文土器っぽさがアップしました。

つくった土器はこの後、工房の先生に預けて後日焼き上げてもらいます。完成品が届くのは通常約3週間後。「早く完成した土器を見てみた~い!届くのが楽しみ!」早くも待ちきれない様子の凛ちゃん。「ねぇねぇ、コレに何を入れようか?お花、お菓子?」と土器の使い道をお母さんに相談していました。

「工作で使う粘土より硬くて練るのに力が必要だったけど、お菓子づくりみたいで楽しかった!一番楽しかったのは飾りを自分で考えて付けるところです」と、土器づくりを振り返る凛ちゃん。お母さんも「最初は凛の様子を見ながらつくっていたのですが、楽しくて気がついたら自分の土器づくりに夢中になってしまいました(笑)。縄文土器は素朴で温かい風合いが魅力ですが、工程の自由度が高いのもいいですね」と、親子そろって土器づくりを満喫した様子でした。

土器の完成が待ちきれない凛ちゃん。「今度はもっと違った飾り付けにしたいから、また行きたい~!」とお母さんに催促しつつ、到着までは自分で土器の絵を描いて眺めているそう。パッと見で縄文土器とわかるクオリティの高さに驚きです!

子どもの学びにもなる「縄文土器づくり」で楽しい思い出をカタチに残そう!

所要時間が2時間ほどの陶芸体験は、ちょっとした休日に親子で挑戦するのにぴったり!工房内での作業なので、季節や天候に左右されないのがいいですよね。しかも茶わんや湯呑みではなく、インパクト大の縄文土器をつくれば、きっと忘れられない思い出になること間違いなし!子どもが学校の授業で習ったときに「コレつくったことあるんだ~!」なんて、先生や友達に自慢できちゃうかも!?

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<文=永浜敬子 写真=宮川朋久>

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