世界遺産・富岡製糸場はやっぱりすごかった!見どころを徹底レポート【おすすめコースも紹介】

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その他の見どころもチェック

富岡製糸場をじっくりと楽しみたい場合は、こちらの施設も要チェック。乾燥場など絹産業で活躍していた施設のほか、社宅76など、当時の工女の生活を垣間見る施設もあります。

繭扱場・乾燥場

1939(昭和14)年に建築された繭扱場と乾燥場(乾燥場西棟は大正時代に建築)。原料の繭を高温で熱して乾燥させ、繭の中のさなぎを殺して蛾の発生とカビを防ぐ処置をし、長期保存できる状態にする工程を行っていた建物です。2014年の大雪で繭扱所が半壊したため、現在は保存整備工事中。中央奥には煙突が見えます。

鉄水溜

製糸に必要な水を溜めておくための巨大な水槽。1875(明治8)年頃に造られたもので、重要文化財に指定されています。製造には軍艦の造船技術が用いられ、約400tの水を溜めおくことができたそう。西置繭所の2階から全景を見下ろせます。


煙突

1939(昭和14)年に建てられた4代目の煙突。初代のものは鉄の筒を高さ36mまで積み上げたものだったそうですが、現存する煙突は高さ37.5m、直径は2.5mの鉄筋コンクリート製です。


寄宿舎

1918(大正7)年築の榛名寮。女子寮として使われ、痕跡から、もともと養蚕農家であった中古の建物を移築し改造したのではないかと考えられているそう。

庭の通路から窓ガラス越しに中を見学できます。

社宅76

大正8(1919)年に建築された木造平屋建ての社宅。既婚男性が家族と暮らしていた社宅で、後年は出張者などの宿泊施設として利用されていました。

4戸で1棟の長屋形式で、そのうち一番左の1戸を公開。ほかの部屋は体験スペースとして利用していますが、現在は休止中です。
ところで、「社宅76」の数字は何だろう…と考える人も多いと思いますが、これは製糸場の建物台帳に記されていた番号だそうです。

昭和30〜40年ごろの生活を再現した部屋。展示している家具や生活道具は、実際に富岡製糸場内に残されていたものが活用されています。

増築した台所もリアルに再現。台所を使い込んだような跡も再現され、昭和時代の生活の面影が薫ります。

暮らしのギャラリーのとなりの部屋で飼育している蚕の生態を、モニターを使ってライブで中継。本来は桑の葉を食べますが、ここでは桑の葉や大豆などを混ぜて寒天で固めた人工飼料を与えています。蚕のもぐもぐタイムは結構かわいいですよ。

記念碑

製糸場開業の翌年に明治天皇の皇后が訪れた記念に立てられた碑。碑には皇后が詠った和歌が刻まれています。この和歌の意味は「たくさんの糸車が速く回っている様子は、我が国の繁栄につながるだろう」という製糸場への期待感を表しているそう。

記念碑は製糸場の入口付近にある花壇の横に立てられています。

診療所

製糸場内には設立当初から診療所と病室が設けられ、従業員の健康を支えていました。現在残るのは3代目の建物で中廊下の両側に診療室や看護室が並び、病室は8〜10畳の部屋が5室あります。

診療所の右側には、病室がずらり。病室内は入れませんが、庭からガラス越しに中を確認できます。

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