東郷神社 勝利の神が祀られる勝運パワースポットの魅力を徹底解説!

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明治通りと原宿竹下通りに隣接した場所にある東郷神社は、日露戦争の英雄として名を馳せた東郷平八郎を祀っています。原宿の喧騒の中にありながら、広大な自然池「神池」や、歴史文化を学べる「東郷記念館」などがあり、参拝がてら境内散策も楽しめる神社です。春にはウグイスが鳴き、カワセミが水浴びする姿が楽しめるなど、都会で自然を身近に感じられる場所。そんな東郷神社の魅力について紹介します。

東郷神社とは

東郷神社は、日露戦争を勝利に導いた「東郷平八郎命(とうごうへいはちろうのみこと)」を御祭神として祀る神社です。

東郷平八郎は日露戦争において、当時世界でも最高峰の戦力を誇ったロシア帝国海軍バルチック艦隊を撃破。劣勢を強いられながらも勝利を掴み取ったことから、至誠・勝利・強運・縁結びの神様として親しまれています。

1934(昭和9)年に天寿をまっとうした東郷平八郎。「至誠(まごころ)は神に通じる」という思いを大切に生きた同氏の功績を後世に伝えたいと、多額の献金が当時の海軍省に集まったことから、1940(昭和15)年に東郷神社が創建されました。“勝利の神様”と尊敬されるだけあり、格闘技界で有名なアスリートや著名人、受験生などが祈願に訪れる神社です。

境内には東郷神社のほか、結婚式場やレストランなどが入った東郷記念館、鯉が優雅に泳ぐ神池などがあり、参拝がてら散策や食事も楽しめます。

まずは社殿を参拝をしよう

きれいな池やおいしい料理も気になりますが、まずは参拝から行うのが正しいマナー。参拝前に身を清めるために、手水舎へと向かいます。

東郷神社の手水舎は、近づくと水が流れる仕様。根元がひょうたん型になっているのが特徴的です。まずは左手、次に右手、最後に左手で口を清めてから、社殿へと進みましょう。

手水舎の右側には、神門へと続く階段があります。周りにある樹木には、「しらかし」などの樹木名が書かれた木札が丁寧に付けられており、境内の自然をとても大切に管理されているとのこと。左右に配置された灯籠の神紋の美しさも見どころです。静寂に包まれた不思議な雰囲気をたっぷりと味わいましょう。

神門の扉には、元帥徽章を模した紋があります。煌びやかな金色に輝く紋様なので、こちらもぜひ見ておきましょう。威厳を感じる神門をくぐると、目の前には社殿が広がります。

凜とした雰囲気の社殿。現在の東郷神社がある場所には、元鳥取藩主池田侯爵邸がありました。創建当初はこのような建物ではなく、檜(ひのき)の素木と欅(けやき)を使用して建てられた神社でした。しかし東京大空襲の戦火により焼失。現在の社殿は、1964(昭和39)年5月に造られたものです。ちなみに地震などにも強い、鉄筋コンクリートの平屋建てとなっています。

社殿の両脇には阿吽の狛犬がいます。大きな口に目鼻立ちがしっかりとしていて、迫力を感じられる狛犬でした。ちなみに社殿の左側に掲げられている4色の旗は「Z旗」と呼ばれています。

今から約120年前の日露戦争の最中、日本にとって負けられない戦に出る際、覚悟を持って掲げていた旗が「Z旗」でした。結果、東郷平八郎海軍大将率いる連合艦隊が勝利。この史実にちなんで、東郷神社の「勝守」にもこの旗が使われています。

社殿の隣には「献句のお願い」が設置されていました。地域の人たちや参拝者から献句された俳句は、選句されたのちに東郷会機関誌『東郷』に紹介されるほか、神社の回廊にも掲載されるそうです。地域密着型の神社ならではの取り組みです。参拝後は、掲載されている俳句を見て楽しむのもいいですね。

参拝後は社務所でお守りや御朱印をもらおう

東郷神社には個性的なお守りや御朱印が多くあります。参拝が終わったら、社殿の左にある社務所に立ち寄ってみましょう。今回は授与所で授かれる人気の授与品をピックアップして紹介します。

・勝負運を高めるユニークなお守りは必見

東郷神社は勝利祈願にご利益のある神社。お守りは東郷氏の直筆「勝」を焼印した「勝札」(700円)や、Z旗が記された「勝守」(800円)を選べば、いざ勝負事に挑む時にも強い気持ちで挑めそうです。

東郷神社では、サンリオのキャラクターが使われた「身体健康守」(500円)の種類が豊富なんです。一番人気はクロミちゃんが刺繍されたお守り。どれもかわいいので、選ぶのに迷ってしまうはず。自分用にはもちろん、子どもに贈るのにもぴったりです。

「良縁を勝ちとる」「深い絆を勝ちとる」といった願いがこもったお守り「恋勝守」(1,000円)は、まるで結婚指輪のようなケースに入っていて、開けるだけでもワクワクします。中にはぷっくりとした形のお守りがひとつ。見ているだけでかわいくてテンションが上がるので、良縁を結ぶ効果も期待できそう。

個性的なお守りのなかでも気になったのが「SOS見守」(500円)。隣りに本郷幼稚園がある立地なので、子ども向けのお守りが多い東郷神社。こちらは子どものいる親や高齢者と暮らす方々には気になるお守りです。

実はこのSOS見守には、持ち主が迷子になった場合に発見者が現在の情報を即時に家族へ伝えられる機能が付いています。取扱説明書にある簡単な事前登録をして、QRサービス付きのシールをお守りに貼るだけでOK。交通安全のご利益に加えて迷子探しの機能も付いているので、親としては安心ですよね。
 

・何度も訪れてコンプリートしたくなる「御朱印」

御朱印はお守りと同じく授与所でいただけます。東郷神社の御朱印は4種類。通常のものから季節の絵柄や装飾を施したもの、年間行事にちなんだ限定御朱印など、さまざまな種類があります。なかには疫病を払うアマビエを描いたものなど、期間限定の珍しい御朱印もあるんですよ。

参拝した日にいただいたのは、毎年12月に行われる行事「年越しの大祓」をモチーフにしたもの(12月限定)。訪れた月によって御朱印の種類が変わるので、月を変えてまた行きたくなる魅力があります。
 

・勝利の神様にあやかったおみくじに挑戦!

おみくじを引ける場所は、神門に入って右側の場所にあります。たくさんのおみくじがあったのですが、今回は勝利の神様にあやかって「勝」と大きく書かれたおみくじをチョイス。

「勝」の裏側には「金」と書かれていました。“勝つこともお金も大事”というメッセージが込められていて、勝負運と金運を同時に占えるとのこと。さて、運勢はいかに?

おみくじの結果は「吉」でした。堅実に努力を積み重ねていけば、平安な日々を保てるそうです。良い結果に喜んでいたところ、おみくじの中から金運招来の「招き猫」と、勝運招来の「兜」が出てきました。小さな縁起物なので、財布や小物ポケットに入れて持ち歩きやすいのがうれしいですね。

境内をゆっくり散策してみよう

東郷神社の境内には、ほかにもさまざまなスポットがあります。時間に余裕がある方は、参拝後に境内をぐるりと回ってみましょう。
 

・境内にある祖霊社「海の宮」

1972(昭和47)年に創建された境内霊社「海の宮」は、祖先に敬意を表して霊を祀るために建てられました。海の宮の名の通り、海軍・海事・水産関係者などを合祀奉斎しています。扉や灯籠の装飾がとても豪華で、境内でもひときわ存在感を放っている霊社です。

壁面には、御祭神である東郷平八郎命の一生がわかる絵画が展示されています。社務所側の壁から順に番号が振られ、絵と共に解説を楽しめます。絵画と絵画のあいだには、社殿横の木箱に集められた俳句の中から選ばれた作品を展示。ちょっとしたアート空間になっているのも面白いところです。

 

・戦争の歴史が刻まれた「殉国碑」

社殿のある高台から階段を下りた右斜め前には「潜水艦殉国碑」があります。多大な犠牲を払った潜水艦の戦時における殉国者の碑で、戦争の悲惨さを今も伝え続けています。戦争の様子を記した碑文のほか、当時の潜水艦に搭載されていた魚雷の模型も展示されています。
 

・当時の生活風景を垣間見られる「東郷蔵」

1945(昭和20)年3月、大戦の戦災により、麹町三番町にあった東郷邸は土蔵一棟を残して焼失しました。その後、土蔵のみを東郷神社境内に移築するも、損傷が激しくなったために不燃建物に建て替えて現在に至ります。残っているのは蔵ひとつだけですが、建築様式や扉の装飾などから、当時の暮らしの一端を垣間見られます。東郷平八郎の生き様や当時の生活風景などは、東郷資料館にも展示されています。
 

・歴史深い茶室も見学できる「至誠館」

東郷氏ゆかりの品などを展示するスペースや、十畳広間の茶室などがある「至誠館」。こちらは社殿に続く階段の目の前にあります。東郷神社は幾度か戦災を経た経験から、耐震・耐火性を重視して造られました。静かで穏やかな雰囲気が漂う施設です。 

境内巡りの最後は自然豊富な「神池」へ

社殿の階段を下りて左手には、「神池」に続く空間があります。神池は境内にある大きな池で、自然が豊富なことから都会のオアシスとして親しまれています。

入ると最初に目につくのが、左右に配置された狛犬のような石像の存在。社殿の狛犬とは違い、とてもカクカクしている印象です。こちらは何なのでしょうか?

こちら実は狛犬ではなく「獅子」。東京築地の国立がんセンターに建っていた有栖川宮威仁親王の御銅像の台座の四隅にあったものを、高松宮殿下から下賜され設置されました。とても凜々しい獅子の姿には、かつて皇族の銅像を守っていた威厳が感じられます。

緑を感じながら歩いていくと、ここが原宿とは思えないほど自然豊かな空間が広がっていました。神池の周囲には緑が茂り、四季を通じて美しい景色を見られます。池の中心には休憩スポットがあるので、自然の音に耳を澄ませながらのんびりと過ごしてみてください。ちなみに池にいる鯉には、一般の人でも餌をあげられます。

歩いているとなぜか鳥居を発見。古めかしい鳥居ですが、色がまだらな感じが味わい深くて、周囲の緑に溶け込んでいます。もともとこの鳥居は、築地の海軍用地にあった水交神社の二代目の鳥居なのだとか。どこを切り取っても絵になる神池は、写真撮影スポットとしても人気が高いです。

東郷記念館で神社生まれの蜂蜜を食べよう

東郷神社の横には、東郷記念館があります。こちらでは約2,000坪の東郷の杜を守るために、2013年より養蜂活動をスタート。ミツバチが飛び回ることで、受粉が促されて木々が育ちます。東郷記念館では、なんと境内のミツバチからとれた蜂蜜を購入できるんです。品質は文句なしの最高峰で、非加熱・無添加の貴重なローハニーです。

※画像提供/東郷記念館

美しい香水瓶のような容器に入った「東郷蜂みつ『華』-HANA-」(11,880円)。癖の少ないすっきりとした甘さと豊かな香りが自慢の一品です。ガラス工芸作家が手掛けた容器も秀逸で、ミツバチをイメージした蓋がとてもかわいい!お土産に贈ると喜ばれること間違いなしの高級蜂蜜です。

※画像提供/東郷記念館

お出かけ先でも簡単に蜂蜜を食べられる「Stick Honey」(1,188円)は、ちょっとしたお土産にぴったりな商品。一見蜂蜜には見えないおしゃれなパッケージも魅力。持ち運びしやすい個包装タイプなので、ピクニックや旅行シーンでも大活躍します。

画像提供/東郷記念館

なかでも興味深いのが、自家製蜂蜜をふんだんに使用して作られた丸型のスイーツ。東郷蜂みつをさつまいものペーストで包み込み、ホワイトチョコレートでコーティングした新感覚スイーツ「蜜玉」(5,400円)です。

外側はパリッとした食感で、噛めば噛むほどチョコと蜂蜜の濃厚な味わいが口いっぱいに広がります。カラフルでかわいいパッケージはプレゼントにも最適!大切な人への贈り物にも喜ばれそうですね。

東郷神社へのアクセス方法

東郷神社は電車・バス・車いずれの交通手段でもアクセスしやすい場所にあります。

電車でアクセスする場合は、JR「原宿」駅の竹下口から徒歩約3分、東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前」駅5番出口から徒歩約5分で到着します。

車でアクセスする場合は、首都高速3号線「池尻インター」、もしくは4号線「外苑インター」で降りて原宿駅方面へと向かうのが便利です。駐車場は原宿の中心に位置する地下駐車場「東郷パーキング」が最寄りです。休日・祝祭日は混雑しやすいので、なるべく公共交通機関を利用して参拝に行きましょう。

(※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。最新情報は必ず公式HPでご確認ください)

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